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授業の概要(ねらい) |
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基本的なマクロ経済学の理論を土台に、現実の経済問題を考える力を身に付け、経済政策について自らの意見を持てるようにすることを目的とする。わが国経済のパーフォーマンスの善し悪しの影響を最も強く受けるのは、若者の世代である。経済政策について批判的に判断する力を養い、自らの利益を実現すべく、政治過程に影響を及ぼして欲しい。 マクロ経済学Iは基礎理論編、同Ⅱは応用、実践編である。したがって、両者を合わせ履修することにより、上記の力を身に付けることができる(以上マクロ経済I、II共通)。 マクロ経済学Iでは、基本的な経済理論を現実の経済と密接に関連付けながら説明するが、重点はあくまでマクロ経済学の理論・考え方の理解に置かれる。なお、講義では、現実との適合性・現実の説明力等の観点から、新古典派理論を批判的に検討する。
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2. |
授業の到達目標 |
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現実の経済問題を考える力を身に付けること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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主に期末試験(9割程度)により評価し、授業への参加状況を若干加味(1割程度)する。 概ね全授業へ出席しないと、講義の内容が理解できないため、及第点をとるのは事実上難しいとみておくこと。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:『マンキュー マクロ経済学 I −入門編−』(第3版)N・グレゴリー・マンキュー著 東洋経済新報社(2011年) 参考文献:『構造改革と日本経済』吉川 洋 著 岩波書店(2003年)
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5. |
準備学修の内容 |
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第2回以降の授業については、毎回上記テキスト(マンキュー マクロ経済学 I −入門編−』(第3版)ないしプリント)の指示した箇所を予習してくる事が求められる。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・マクロ経済学I、同IIの両者を履修することが期待される。 ・テキストは中古品でも良いので必ず入手すること。 ・下記授業の計画は、学生の理解力の程度等の事情により変更があり得る。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 講義の全体像、戦後の日本経済のレビュー | 【第2回】 | マクロ経済活動の測定①(GDP統計) | 【第3回】 | マクロ経済活動の測定②(消費者物価、失業統計) | 【第4回】 | 基本的な完全雇用モデル①: 総生産、分配の決定 | 【第5回】 | 基本的な完全雇用モデル②: 需要の決定、一般均衡 | 【第6回】 | 基本的な完全雇用モデル③: 同モデルの限界 | 【第7回】 | 開放経済への拡張 | 【第8回】 | 為替レートの決定・機能① | 【第9回】 | 為替レートの決定・機能② | 【第10回】 | IS−LMモデル(ケインジアン・モデル)① IS曲線の導出 | 【第11回】 | IS−LMモデル②: 流動性選好理論、LM曲線の導出 | 【第12回】 | IS−LMモデルによるマクロ経済政策の分析 | 【第13回】 | 総需要・総供給モデルの導出 | 【第14回】 | IS−LMモデルの開放経済への応用 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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