Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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中国経済論 I 郭  四志
選択必修  2単位
【経済】 17-1-1110-1688-29A

1. 授業の概要(ねらい)

 目下、中国をはじめとする新興国は、世界経済のエンジンとしてグローバル経済活動を牽引している。なかでもBRICS主翼である中国は、堅調な経済成長を遂げている。中国は、「世界工場」・「世界市場」として大きく成長し、世界中で注目を集めている。
 新興国の中国経済をよりよく把握するために、マクロの経済・産業の実態・発展を学ぶのみならず、ミクロ的にその経済・産業発展を担う主役である中国企業の経営・生産活動・経営戦略、及び日中貿易・投資や中国における日系企業の事業展開も学ぶべきだと考える。よって、前期の「中国経済論I」では中国の産業経済を中心に学ぶ。後期の「中国経済論II」では中国の企業経営を中心に学ぶ。

2.
授業の到達目標

 マクロ・ミクロという両面で中国経済の基本知識と主要な実態及び日中経済の関連性を把握し、的確な分析力を養う。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内試験(テキスト・ノート持込み可)

4.
教科書・参考書

 授業初回に提示

5.
準備学修の内容

 教書書・参考文献を予習・復習してほしい。

6.
その他履修上の注意事項

 マクロ・ミクロという両面で中国経済の構造や本質及び日中経済関係の問題点を把握し、的確な分析・解決力を養ってほしい。中国経済論IIも履修するように。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 中国経済発展の初期条件と開発体制
【第2回】
 中国経済・産業の構造及び高度成長のパターン・特徴
【第3回】
 鋼鉄工業
【第4回】
 石油・化学産業
【第5回】
 自動車
【第6回】
 IT産業(1)
【第7回】
 サービス・流通業
【第8回】
 輸送業・高速鉄道
【第9回】
 中国と世界との投資・貿易
【第10回】
 日中経済関係
 (1)中国における日系企業の事業活動
 (2)日中経済関係の特徴と問題点及びその対応策
【第11回】
 持続可能な経済発展の制約条件(1)エネルギーの安全保障
【第12回】
 持続可能な経済発展の制約条件(2)環境問題
【第13回】
 持続可能な経済発展の制約条件(3)研究開発
 ・イノベーション
【第14回】
 2020年に中国が米国を超え世界の第1の経済大国になるか―中国経済発展の展望
 (1)その課題・取り組み及び限界
 (2)世界への影響・インパクト
【第15回】
 まとめ・テスト