Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本と国際経済 II 鈴木  拓
選択必修  2単位
【経済】 17-1-1110-2708-32A

1. 授業の概要(ねらい)

 本講義では、1980年代から現在に至るまでの日本の経済が、国際経済の変化によって大きく影響を受けてきたことを様々な局面から論じてゆきます。具体的には、日本への直接投資・農業・為替レートなどのトピックを中心に、ここ20~30年の日本経済を振り返り、実際に起こった様々な経済現象の裏に国際経済の動きがあったことを解説します。
 現代の日本経済は世界経済の一部分として組み込まれており、もはや日本で起こる経済現象を国内の要因だけで説明しきることは不可能です。このことを理解した上で、国際経済の動きが日本に与える影響を予測する力を養って下さい。

2.
授業の到達目標

 本講座では、以下2点の達成を目標とします。
 1.広く国際経済に関する問題の大まかな内容を把握し、説明できるようにすること。
 2.上記について、それが日本にとってどのような影響をもたらすのか自力で判断できるようにすること。

3.
成績評価の方法および基準

 授業期間中に行うテスト(100%)

4.
教科書・参考書

 テキスト:『国際環境の変化と日本経済』、伊藤元重 編著、慶応義塾出版会(2009年)

5.
準備学修の内容

 少々難しいかもしれませんが、事前にテキストに目を通しておくことが望ましいです。授業の復習及び自主的なノートの整理は特に重要です。

6.
その他履修上の注意事項

 国際経済論Ⅰの受講は前提としませんが、それと同等の基礎知識がなければかなり厳しく感じることになると思います。
 なお、授業の妨げにならないよう、授業中は静粛にしてください。このルールが守れない場合には、その場で本講義の不合格を言い渡すこともあります。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業案内・イントロダクション-日本と国際経済
【第2回】
 輸入競争と国内産業
【第3回】
 対日直接投資①:対日投資政策の変遷
【第4回】
 対日直接投資②:外国企業の対日直接投資とその成果
【第5回】
 日本の通商政策
【第6回】
 食料・農業問題①:日本農業の変化
【第7回】
 食料・農業問題②:バブル・デフレ期の農業問題
【第8回】
 通貨政策
【第9回】
 アジア通貨危機と日本の金融機関
【第10回】
 為替レートと国際収支
【第11回】
 高齢化社会と貯蓄率及び国際収支
【第12回】
 為替相場と内外価格差
【第13回】
 外国人労働者問題
【第14回】
 グローバリゼーションと雇用問題
【第15回】
 総括及び試験