Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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インド経済論 I 石川 正史
選択  2単位
【経営】 17-1-1110-3395-29A

1. 授業の概要(ねらい)

 この講義では、南アジア随一の国土面積と世界第二位の人口を有するインドを多面的に取り上げます。皆さんはインドについてどれ位知っていますか。どうしてインダス文明発祥の地なのに、独立は1947年なのか? どうして広大な国土を持ちながら、農業の生産性は低いのか? そんな質問にお答えします。インドではインフレ率の高止まりと規制緩和の遅れが成長鈍化の主要要因となっていましたが、2014年5月の政権交代を契機に経済の立て直しに向けた、政治の指導力が試されています。このようなインド経済の動向に加えて、本講義ではインドの歴史・文化・地理・政治・宗教などにも触れ、それらの相関関係を踏まえながら、多様性に満ちたインドという国家を多元的に捉え、スライドも多用して、一つの地域として総合的に理解することを目指します。

2.
授業の到達目標

 ・インドに関する基礎的な知識を総合的に習得し、その独自性・異質性を積極的に理解した上で、自らの多面的で開放的な国際性を身に付ける。
 ・インドという窓を通して世界や日本を観察し、多面的な比較が出来る。

3.
成績評価の方法および基準

 中間試験30%、小テスト15%、期末試験40%、授業態度15%で成績評価を行います。

4.
教科書・参考書

 テキストとしては配布プリントを使用、参考書は適宜講義で指示します。同時に日本経済新聞を常時参考に使用、時に英文資料の使用を考慮しています。

5.
準備学修の内容

 インドを巡っては常時多くの報道がなされています。学生はメディアを通じてインド関連情報をチェックした上で講義に臨んで下さい。こちらからも適宜、有用な資料を提示します。又、授業冒頭で前回の振り返りを実施したり、復習テストを行いますので、授業の復習に加えて、重要事項については追加で自主的に研究することを推奨します。

6.
その他履修上の注意事項

 未知なるもの、自分の常識や日常と異なるものに対して積極的に興味を示し、学問として取り組むと同時に、自らの将来の生き方・職業に繋げる、柔軟で開放的な発想を持った学生の参加を期待します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション:インドが注目される理由は何か。
【第2回】
 インドの地政学的位置付け
【第3回】
 インドの歴史① インダス文明からグプタ朝迄
【第4回】
 インドの歴史② 群雄割拠からムガル帝国迄
【第5回】
 インドの歴史③ 東インド会社からセポイの反乱迄
【第6回】
 インドの歴史④ 二つの世界大戦から独立迄
【第7回】
 インドの政治① 政治制度について
【第8回】
 インドの政治② 政治史について
【第9回】
 インドの宗教① 主要宗教の起源と特徴について
【第10回】
 インドの宗教② 主要宗教の比較と食文化について
【第11回】
 インドの外交
【第12回】
 インドの経済発展① 経済発展の歴史
【第13回】
 インドの経済発展② インフラの整備
【第14回】
 インドの経済発展③ 産業別の概要と課題
【第15回】
 総括