Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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貿易論 II 比佐 優子
選択  2単位
【経営】 17-1-1110-3407-22A

1. 授業の概要(ねらい)

 国際貿易とは、異なる国の間で行われる財・サービスの交換のである、外国への財・サービスの販売である輸出と外国からの財・サービスの購入である輸入を通じて様々な商品を交換している。21世紀の初頭、財・サービスの貿易、労働者の移動、資金の流出入、国境を越えた投資を通じて各国の結びつきは今まで以上に、急速に緊密になっている。このことは我が国の経済統計を見ても明らかなように、これまでになく国際経済との相互依存の関係が高まっている。
 「貿易論Ⅰ・Ⅱ」では、基本的な国際貿易の理論と現状について学ぶ。前期の「貿易論Ⅰ」では、基礎的な貿易理論を中心に学んだ。後期の「貿易論Ⅱ」では、前期で学んだ理論をもとに、日本の貿易構造の変化やその諸政策に取ついてり上げ、考察をおこなう。後期の「貿易論Ⅱ」では、前期で学んだ理論をもとに、日本の貿易構造の変化やその諸政策に取ついてり上げ、考察をおこなう。そのため「貿易論Ⅱ」はミクロ経済学および貿易論Ⅰの内容を習得してあることが重要であり、講義はこれを前提に行う。
 貿易政策について学び、国際貿易のルールや、南北貿易、フェアトレード、サービス貿易の増大、多国籍企業や日本企業の海外進出、地域貿易協定などの最新のトピックを広範囲に取り上げている。これらの問題を前期で習得した貿易理論を応用させ、政治経済学的な分野についても範囲を広げ様々な問題についての検証をおこなう。

2.
授業の到達目標

  国際貿易に関する基礎的な理論と統計データに基づく現状について広く学ぶ。そして急速な国際環境の変化に対する企業の取り組み、政府の支援について理解し、その是非について、それぞれが考え、自身の意見を持てるようになることを目標とする。

3.
成績評価の方法および基準

講義第一回目に貿易論とミクロ経済学の基礎的なテストを行います。受講者はこのテストを受けてください。テストの結果によって、基礎的知識が足りないと判断された学生は、別途課題を渡しますので提出してください。課題を期末に行うペーパーテスト、3回以上の小テスト、5回以上の課題提出、レポート作成はすべて成績評価において必須となります。提出期限は順守してください。これに出席状況や講義中の貢献により総合評価を行う。5回以上の欠席は評価対象外とする。
 なお開講後の状況により、出席状況の確認の方法や回数、小テストの回数、もしくはレポートによる課題について判断する。私語は厳禁です。退場を求めます。

4.
教科書・参考書

 テキスト:石川 城太・菊地 徹・椋 寛(2007)『国際経済学をつかむ』有斐閣
 参考文献:
  P.R.クルーグマン、M.オブズフェルド(著)山本 章子(翻訳)
  『クルーグマンの国際経済学 上 貿易編』
  経済産業省『経産白書』各年版(経済産業省)
  中小企業庁『中小企業白書』各年版(中小企業庁)

5.
準備学修の内容

 講義の際に紹介する文献、新聞記事、海外ドキュメンタリーなど国際貿易に関する記事や映像に目を通すこと。

6.
その他履修上の注意事項

 5回以上の課題、3回以上の小テストと自主的に取り組む作業が多いいです。記述は厳守です。課題の提出を通じて講義を通して日本経済や世界経済の動きに関心を持ち、考える姿勢を持つことを期待する。課題の作成を通じて日本経済や世界経済の動きに関心を持ち、考える姿勢を持つことを期待する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業ガイダンス
小テスト(ミクロ経済の基礎・貿易論の理論のテスト)
【第2回】
 国際要素移動-直接投資
【第3回】
 国際要素移動-直接投資
【第4回】
日本経済と直接投資 
小テスト
【第5回】
 国際貿易のルールと貿易交渉―GATT
【第6回】
 国際貿易のルールと貿易交渉―WTO
【第7回】
 国際貿易のルールと貿易交渉―GATTとWTO
小テスト
【第8回】
 貿易政策-アンチダンピング
 地域貿易協定の現状
【第9回】
 貿易政策-セーフガード
【第10回】
 貿易政策-アンチダンピングとセーフガード
小テスト
【第11回】
 発展途上国との貿易(1)
【第12回】
 発展途上国との貿易(2)
レポート(A4、4枚以上)
【第13回】
 サービス貿易の拡大と多国籍企業
【第14回】
 サービス貿易の拡大と多国籍企業
小テストもしくはレポート(A4、4枚以上)
【第15回】
 貿易政策を巡る議論(テスト)