Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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経済学史 II 西澤 保
選択必修  2単位
【経済】 17-1-1110-3742-16A

1. 授業の概要(ねらい)

 市場と政府、経済と倫理、成長と福祉の問題を中心に、経済学史IIでは、アダム・スミスと重商主義の時代から1870年代に至る経済思想史・経済政策思想史を検討する。アダム・スミスの経済思想と重商主義、マルサスの人口論と救貧法、リカード経済学と穀物法論争、通貨論争と金本位制の成立、功利主義と J.S.ミルの経済思想、古典派経済学の衰退、歴史学派の経済思想などが主要な内容となる。福田徳三と日本の経済思想についても検討したい。

2.
授業の到達目標

 この時期の主要な経済学者と経済思想、重商主義、アダム・スミス、マルサス、リカード、初期社会主義とマルクス、J.S.ミル、歴史学派、等々について基礎的な知識を習得する。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内試験(60%)、平常点(40%、コメントペーパーを重視)とし、総合的に評価する。授業中にプリントを配布し、参考文献、準備学習について指示することもあり、授業への出席、コメントペーパーを重要視する。

4.
教科書・参考書

 テキストはとくに使いませんが、授業中にプリントを配布し文献を指示する。
 参考文献:フィリス・ディーン著・中矢俊博他訳『経済認識の歩み-国家と経済システム』(名古屋大学出版会)、中村達也他著『経済学の歴史-市場経済を読み解く』(有斐閣)

5.
準備学修の内容

 参考文献、授業中に指示する文献、配布するプリント等をよく読むこと。

6.
その他履修上の注意事項

 授業に積極的に参加すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イギリス資本主義と自由主義の変遷(市場と政府の見方の変遷)
【第2回】
 歴史的展望から見た『国富論』
【第3回】
 古典派経済学における人間と経済、市場と国家
【第4回】
 重商主義とアダム・スミス(自然的自由の体系)
【第5回】
 アダム・スミスにおける経済(市場)と倫理(道徳)
【第6回】
 スミスとステュアート:二つの経済学体系
【第7回】
 マルサスの人口論と救貧法
【第8回】
 リカード経済学と穀物法論争
【第9回】
 通貨論争と金本位制の成立
【第10回】
 功利主義とJ.S.ミルの経済思想
【第11回】
 初期社会主義とマルクス
【第12回】
 古典派経済学の衰退と歴史学派の経済思想
【第13回】
 福田徳三と日本の経済思想1
【第14回】
 福田徳三と日本の経済思想2
【第15回】
 まとめと授業内試験
 (進み具合により、授業計画は変更することがあります。)