Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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入門マクロ経済学 I 川上 淳之
選択  2単位
【経営】 17-1-1110-3809-25A

1. 授業の概要(ねらい)

 インターネット・テレビ・新聞などで、経済に関するニュースを伝えているのを皆さんもよくみていると思います。金融危機、TPP、アベノミクス…。
 しかし、ニュースでみる経済現象の多くについて、我々は現実に観察をすることができないため、遠い場所での出来事のように思われるかも知れません。この講義では、ニュースで流れるような経済現象を理解する為の経済学の知識を身につけることを目的とします。
 講義では以下のトピックスを扱います。
  (1)一国の経済を測る為の「GDP」とは何か?
  (2)一国の経済が成長する為には何が必要か
  (3)消費者の行動
  (4)企業の行動
  (5)労働市場と失業
  (6)政府の役割
 「入門マクロ経済学I」では、(1)~(6)までを扱っていきます。

2.
授業の到達目標

 個人の消費・貯蓄行動、企業の投資・生産活動、政府の担う政策が経済に与える影響について理解をすること。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験(80%)、中間テスト(20%)に加えて、授業への参加度・発言を評価する。

4.
教科書・参考書

 柴田章久・宇南山卓『マクロ経済学の第一歩』有斐閣ストゥディア

5.
準備学修の内容

 講義前に教科書を読み、講義の後に復習をすることが望ましい。自分が学んだことを周りの人に自分の言葉で伝えることは、学習の強い助けになる。

6.
その他履修上の注意事項

 講義では折に触れて受講生に質問する。その機会に積極的に発言することで講義に参加することを要望する。具体的な講義のルールについては初回に伝える。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 マクロ経済学とは何か?①
 ― ミクロ経済学との違い、分析の対象 ―
【第2回】
 マクロ経済学とは何か?②
 ― 数式・図の読み方、フロー・ストックの概念 ―
【第3回】
 GDPとは何か?①
 ― GDPの定義、国民と国内、価格と価値 ―
【第4回】
 GDPとは何か?②
 ― 生産・分配・支出でとらえるGDP。GDPの計測と計測できない豊かさ ―
【第5回】
 経済成長①
 ― 経済成長によって何が得られるか。成長を促すもの ―
【第6回】
 経済成長②
 ― 生産に必要な要素と技術の果たす役割 ―
【第7回】
 前半の復習
【第8回】
 消費の決定①
 ― 消費の捉え方、現在と将来の消費のどちらを選ぶか。 ―
【第9回】
 消費の決定②
 ― ライフサイクル仮説・恒常所得仮説。生涯の消費の決定 ―
【第10回】
 消費の決定③
 ― 消費に影響を与える利子率・不確実性 ―
【第11回】
 投資の決定①
 ― 資本と投資の関係 ―
【第12回】
 投資の決定②
 ― 投資の決まり方 ―
【第13回】
 投資の決定③
 ― 投資と株価の関係。金融市場の役割 ―
【第14回】
 日本経済論
 ― これまでの日本の経済成長を概観する ―
【第15回】
 後半の復習