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授業の概要(ねらい) |
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生産、物価、失業等のマクロ経済現象は、ほぼ毎日と言って良いほどメディアで取り上げられている。このようなマクロ経済情勢に関する知識は、今後社会人として活躍していくために非常に役立つものである。この講義では、このようなマクロ経済現象の背景にある要因と、政府の政策について理解を深めることを目的とする。 具体的には、「入門マクロ経済学Ⅰ」においては、マクロ経済指標、貯蓄・投資などの実体経済、貨幣供給等金融市場と金融システム及び失業について学び、それらの知識を踏まえた上で、「入門マクロ経済学Ⅱ」において、これらの経済指標を改善するための政府の政策とその効果について学ぶ。
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2. |
授業の到達目標 |
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国内総生産(GDP)、貯蓄、消費、投資等のマクロ経済に関わる基本概念と政策的影響についての理解を深め、マクロ経済に関する報道記事について正確に理解できるようになる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末試験(70%)と期間中に実施される小テスト2回(30%)に基づいて評価を行う。詳細については初回の講義で説明する。
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教科書・参考書 |
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グレゴリー・マンキュー 『マンキュー経済学Ⅱ マクロ編 第3版』 東洋経済新報社 2014年
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準備学修の内容 |
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講義前に教科書の該当部分を読んでおくこと。テキスト上の該当章については事前に伝える。
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その他履修上の注意事項 |
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具体的な講義のルールについては、初回に伝える。経済の基礎理論に関しては、理解できない部分を放置しておくと、後々の授業の理解にも影響してくるため、不明点については必ずテーマ毎に解明しておくこと。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 講義の概要・マクロ経済学とは何か | 【第2回】 | 国民所得統計について(1):国内総生産(GDP)を中心とする国民所得の計測方法と、GDPの構成要素 | 【第3回】 | 国民所得統計について(2):三面等価の原則、実質と名目の相違、厚生尺度としてのGDPについて | 【第4回】 | 貯蓄・投資(1):貯蓄と投資の関係(国民所得の決定) | 【第5回】 | 貯蓄・投資(2):貯蓄と消費の決定要因 | 【第6回】 | 貯蓄・投資(3):投資の決定要因 | 【第7回】 | 金融システムとファイナンス:貸付資金市場、金融機関の役割、ファイナンスの基礎 | 【第8回】 | 貨幣システム(1):貨幣の意味、中央銀行制度、貨幣供給 | 【第9回】 | 貨幣システム(2):貨幣供給のメカニズム | 【第10回】 | 貨幣量の成長とインフレーション(1):貨幣需要、貨幣供給と貨幣市場の均衡 | 【第11回】 | 貨幣量の成長とインフレーション(2):貨幣の中立性、貨幣数量方程式 | 【第12回】 | 貨幣量の成長とインフレーション(3):インフレーションのコストと資源配分 | 【第13回】 | 失業(1):失業の概念、測定と形態 | 【第14回】 | 失業(2):失業の背景(最低賃金や労働組合の影響、効率賃金仮説) | 【第15回】 | 復習 |
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