Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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経営学総論B 飯塚 陽介
選択必修  2単位
【観光経営】 17-1-1120-2715-22A

1. 授業の概要(ねらい)

 本講義は大学で学ぶ経営学に関する諸知識のうち特に戦略論と組織論に関する基礎的な用語と考え方を学ぶことを目的としています。基本的には講義形式で授業は進められます。
 秋学期は、企業のマネジメントを構成する諸問題のうち、企業による組織のマネジメントに関する諸問題を取り扱います。具体的には、組織行動や組織構造に関する基礎知識を広く学びます。春学期で論じたように、企業が成長・存続していく上では、外部環境に適切に反応していくことが必要となります。ただし、このような企業の対外適応行動においては、集団を構成する各個人のやる気を引き出し、その努力をうまく活用する工夫もまた必要となります。本講義では、企業経営者が組織をマネジメントしていく上で考慮すべき基本的な論理について学習します。

2.
授業の到達目標

 到達目標(1)企業経営について考える上で必要な基本的な論理を習得する。
 到達目標(2)経営学についての学習を継続的に実施している。
 到達目標(3)獲得した知識を活用して実際の事例を解釈できる。

3.
成績評価の方法および基準

 評価基準(1)期末テストの点数(60%)(評価方法(1)と関連)
 評価基準(2)小テストの点数(30%)(評価方法(2)と関連)
 評価基準(3)映画課題提出物の評価(10%)(評価方法(3)と関連)
 授業期間中に3回にわたり実施する小テストと期末テストを総合的に評価します。また、講義中には映画を題材とした講義内論述課題も実施する予定です。こちらも評価の対象となります。
 小テスト・期末テストともに「テキスト」・「講義中の配布物(小テスト及びその解答など)」あるいは「Teikyo Web File Serverにアップロードしたファイルを印刷したもの」を除いて持ち込み不可とします。また、3回ある小テストで2回以上にわたり指定された点数をとること、一度も指定された点数を下回らないことが単位取得の要件であり、特別な事情がない限り、単位の取得が非常に困難となります。履修者には一貫して努力を継続することが求められます。

4.
教科書・参考書

 本講義の内容は特定のテキストに準拠していません。ただし下記の参考文献は本講義の内容を理解する上でとりわけ有用ですので、入手可能であれば一読することをお勧めします。
 (参考文献)
 ・金井寿宏『経営組織:経営学入門シリーズ』日本経済新聞社、1999年。
 ・沼上幹『組織デザイン』日経文庫、2004年。

5.
準備学修の内容

 本講義の内容は、企業経営に限定されず、「組織」という非常に普遍的で我々にとって身近な存在と関連しています。従って、本講義の受講を希望される皆さんには、講義開始前に自分の周囲の組織(家族・部活動・サークルなど)について観察することをお勧めします。
 本講義では講義資料をTeikyo Web File Serverからダウンロードすることが可能ですので、そちらをダウンロードして事前に目を通しておくのも良いでしょう。

6.
その他履修上の注意事項

 本講義ではPowerPointを使用します。講義資料については紙資料としては配布しませんが、Teikyo Web File Serverを通じて電子ファイル(PDFファイル)として配布いたします(LMSではありません)。以下の点にご注意ください。
 ①なるべく講義前日までにはアップロードします。
 ②ファイルを閲覧する為には前回講義中に通知するパスワードを入手する必要があります。また、配布するファイルは文章が穴抜きになっています。パスワードを入手し、穴抜きの文章を完成させる為には毎回講義に出席する必要があります。
 ③直前数回分のファイルのみアップロードします。従って、学期末に一度にダウンロードすることは出来ません。ダウンロードを希望する学生は常にチェックするようにしてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ●講義「講義の進め方についてのオリエンテーションおよび講義の概要」
【第2回】
 ●講義「組織の中の人(1)」(組織論における様々な人間モデルと組織の中に個人が持ち込む欲求について学びます。)
【第3回】
 ●「組織の中の人(2)」(個人が動機づけられる過程についての諸理論と企業のインセンティブ・システムについて学びます。)
【第4回】
 ●講義「組織の中の人(3)」(個人による組織に対するコミットメントに関する議論を学びます。)
【第5回】
 ●小テスト(第1回)
 ●講義「小テストの解説と前回までの講義の振り返り」
【第6回】
 ●講義「集団の機能」(グループダイナミクスの基本と集団的意思決定に伴う諸問題について学びます。)
【第7回】
 ●映画鑑賞「12人の怒れる男」
 ●論述課題(映画の内容に関する論述課題に答えてもらいます。)
【第8回】
 ●講義「映画課題の解説」
 ●講義「リーダーシップ(1)」(リーダーシップの二次元モデルなどを学びます。)
【第9回】
 ●講義「リーダーシップ(2)」(リーダーシップのコンティンジェンシー理論などを学びます。)
【第10回】
 ●小テスト(第2回)
 ●講義「小テストの解説と前回までの講義の振り返り」
 ●講義「組織構造論入門」(組織形態の3つの基本型などについて学びます。)
【第11回】
 ●講義「組織構造の基本(1)」(分業について学びます。)
【第12回】
 ●講義「組織構造の基本(2)」(標準化について学びます。)
【第13回】
 ●講義「組織構造の基本(3)」(ヒエラルキーについて学びます。)
【第14回】
 ●小テスト(第3回)
 ●講義「小テストの解説と前回までの振り返り」
 ●講義「組織構造の基本(4)」(標準化とヒエラルキー以外の調整手段について学びます。)
【第15回】
 ●講義「春学期のまとめと復習」
 ※これまでの成績状況についても授業内で開示します。
 ※上記の授業計画は講義の進捗度合いに応じて変更する可能性があります。