Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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スポーツ学原論 II 谷崎 敦彦
選択必修  2単位
【経営】 17-1-1120-3242-30A

1. 授業の概要(ねらい)

 前期「スポーツ原論Ⅰ」では、世界共通の文化である「スポーツの起源」から「近代スポーツ発祥」までをスポーツ史的側面より学んだ。後期「スポーツ原論Ⅱ」では、イギリスで生まれた「近代スポーツ」「アマチュアリズムの精神」が時代と共に変容・崩壊して行く過程を歴史の必然性と共に学ぶ。また、近代オリンピックの開幕・発展の詳細を探求することにより現代スポーツが内包する今日的な課題「ドーピング」、「国家とスポーツ」、「ジェンダー問題」「勝利至上主義の弊害」「加熱するスポーツ商業化の課題」「健康とスポーツ」など具体的な事例を交え理解度を深める。
 本年度では特に「2020年東京五輪を如何に開催するか?」等の現実的な課題については議論を重ねて見たい。
 今後「スポーツ社会論」「スポーツ経営論」を学ぶ学生には「スポーツの基礎」としての本講座受講は必須となる。

2.
授業の到達目標

 スポーツ全般に関する基礎的な知識を先ずは習得する。また、近代スポーツの課題「近代化と大衆化」「ナショナリズム」「スポーツの商業化」「五輪での国家間メダル競争」などに付いてもその時代背景と共に習得する。

3.
成績評価の方法および基準

 出  席:7割以上の出席を前提とする。出席点として30点
 レポート:期中に2回の課題レポート提出 20点
 期末試験:50点満点(持ち込み不可)
 以上を総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:『概説スポーツ』岡野 進著(創文企画)
 参考文献は授業内にて紹介します。

5.
準備学修の内容

 毎回のテーマに沿って自己の仮説を持って授業に参加して欲しい。
 「スポーツ原論Ⅱ」の履修者は前期「スポーツ原論Ⅰ」を履修することが望ましい。

6.
その他履修上の注意事項

 スポーツに先ず興味を持って欲しい。「2020年東京オリンピック開催」に依り日本のスポーツ界がどう変化して行くのか?自治体の負担は如何に正当化されるのか?スポーツの力とは何か?又、競技会・甲子園大会の最初に行う「選手宣誓」は何を意味するのか?「スポーツマンシップ」とは極論すれば何か?など日常的な課題に対しても興味を持つこと。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点
【第2回】
 前期の振り返り
【第3回】
 スポーツの近代化と大衆化
【第4回】
 近代オリンピックの発祥
【第5回】
 世界のスポーツメーカー
【第6回】
 スポーツと遊び
【第7回】
 スポーツマンシップと人間形成
【第8回】
 スポーツと国家
【第9回】
 アマチュアリズムの変容・崩壊
【第10回】
 商業五輪
【第11回】
 プロスポーツの出現
【第12回】
 スポーツと健康
【第13回】
 スポーツ実務者よりの講演
【第14回】
 スポーツ手段論・目的論
【第15回】
 後期の纏めとテスト