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授業の概要(ねらい) |
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本授業では、基礎的な統計分析法の考え方を身につけることを目的とする。 官庁の収集した観光統計データや各種調査報告書のデータ(二次データ)を論理的に分析、解釈する方法や技術を学ぶとともに、受講者が自分自身が質問紙調査を実施した場合にどのようにその調査データを入力、集計、分析していくかシミュレーションしつつPC実習形式で学んでいく。 春学期の前半は、単項目のデータの特徴(単純記述統計)をエクセルで分析、集計していく。 中盤は、2項目の関連性を示すクロス集計表をエクセルを用いて作成する。 後半は、SPSS(統計分析ソフト)を使い、多変量解析の手法の一つである相関分析を行う。
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2. |
授業の到達目標 |
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官庁統計や各種調査報告書の統計量やグラフなどの意味を理解して読めるようになる。 質問紙調査で収集したデータの単純記述統計量を算出し、報告できる。 ・エクセルを使用し、単純記述統計量を算出できる。 ・エクセルを使用し、クロス集計表を作成できる。 ・エクセルを使用し、適切な図表を作成できる。 ・SPSSを使用し、単純記述統計量を算出できる。 多変量解析の一つである相関分析ができる。 ・SPSSを使用し、相関係数を算出できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点 20%(受講態度) 授業内の実習課題 20% 試験 60%(授業内の中間試験 20%、総合試験 40%)
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教科書・参考書 |
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【参考書】 辻 義人『Excelによるアンケート調査の第一歩』(ナカニシヤ出版、2014) 小田利勝『ウルトラ・ビギナーのためのSPSSによる統計解析入門』(プレアデス出版、2007)
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準備学修の内容 |
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授業後には、授業内容や授業中に指示された事項について復習すること。 授業内の実習課題についてはLMS経由でフィードバックを返す。フィードバックをよく読み、復習すること。
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その他履修上の注意事項 |
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PC実習時はエクセルを使い、集計表やグラフを作成する。エクセル操作が苦手な者や初めてエクセルを使う者は、この授業を通してエクセルを使えるようになって欲しいと思う。そのため、わからないことがある場合は必ず教員に質問すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 官庁統計の種類と利用方法【PC実習形式】 | 【第3回】 | エクセルを使った官庁統計の加工【PC実習形式】 | 【第4回】 | 質問紙調査のデータ入力方法(変数の種類と入力方法)【PC実習形式】 | 【第5回】 | 度数分布表の作成【PC実習形式】 | 【第6回】 | ヒストグラム、円グラフの作成【PC実習形式】 | 【第7回】 | 基本統計量の算出【PC実習形式】 | 【第8回】 | 中間試験と振り返り | 【第9回】 | クロス集計表の作成(1)~COUNTIFS関数【PC実習形式】 | 【第10回】 | クロス集計表の作成(2)~ピボットテーブル【PC実習形式】 | 【第11回】 | SPSSの基本操作(データのインポートと変数の定義)【PC実習形式】 | 【第12回】 | SPSSによる単純記述統計【PC実習形式】 | 【第13回】 | 多変量解析とは【PC実習形式】 | 【第14回】 | 相関分析の考え方と実習【PC実習形式】 | 【第15回】 | 総合試験と振り返り |
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