Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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政治学特講B 甲斐 祥子
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-0136-20A

1. 授業の概要(ねらい)

 議会制民主主義は、あたりまえの政治制度として私たちの前に存在している。しかし現在の世界には、議会制や民主主義に対する不信や冷笑的態度もないわけではない。日本もその例外ではないだろう。
 議会制民主主義と言っても、そのありようは国によって様々である。比較政治学Ⅱでは、選挙と選挙制度と政治との関わりを、「議会制の母国」とされるイギリスを中心に検討し、さらに日本の例との比較を試み、日本の政治を考える手がかりを提供したいと考えている。

2.
授業の到達目標

 ①政治に対する関心をさらに深め、自分なりに政治について考え、それを発信することができるようになる。
 ②就職試験等に役立つであろう、政治に関する広範な知識を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 第1回テストと第2回テストの合計点(90%)と、授業への参加及び貢献度(不定期に行うアンケート等への回答を含む、10%)を総合して評価する。テストは必ず受験する必要がある。やむをえない事情で第1回テストを欠席する(あるいは欠席した)場合は、速やかに申し出て教員の指示を受けねばならない。
 学期末の第2回テストのみを受験しても合格点には達しないので、就職活動中の学生は特に注意すること。長期欠席者の単位取得は不可能である。

4.
教科書・参考書

 テキスト:甲斐祥子『[新2版]現代政治のナビゲーター』北樹出版

5.
準備学修の内容

 授業前には、予習として前回のノートを読み返す。授業後には、復習としてノートを読み返し、さらにノートを整理する。メディア(テレビ、新聞、雑誌、インターネット等)を通じて積極的に情報を収集し、現実の政治や社会状況を知るように努める。その際、一種類のメディアに偏らずに多くの情報に接する。
 様々な本を読み、様々な意見やものの考え方を知る。

6.
その他履修上の注意事項

 自らの問題意識を持って授業に参加することを望む。
 レジュメの配布等は行わないので、毎回出席してノートをとることが重要であることを理解して受講されたい。テストの日程は変動する場合がある。テストの日程、テスト欠席の場合の措置、その他の連絡事項は、授業内に発表するので、必ず出席をして確認すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業ガイダンス、議会制民主主義の危機?
【第2回】
 議会制民主主義と選挙制度1―民主主義を比較する
【第3回】
 議会制民主主義と選挙制度2―多数決型民主主義
【第4回】
 イギリスの政治と選挙1―イギリスの議会について知ること
【第5回】
 イギリスの政治と選挙2―ウェストミンスター・モデルとは
【第6回】
 イギリスの政治と選挙3―小選挙区制の導入
【第7回】
 イギリスの政治と選挙4―二大政党制の発展
【第8回】
 イギリスの政治と選挙5―二大政党制の変容、第1回テスト(予定)
【第9回】
 イギリスの政治と選挙6―ウェストミンスター・モデルの変容
【第10回】
 イギリスの政治と選挙7―選挙制度改革の試み
【第11回】
 イギリスの政治と選挙8―連立政権の経験
【第12回】
 日本の政治と選挙1―日本政治とウェストミンスター・モデル
【第13回】
 日本の政治と選挙2―小選挙区比例代表並立制と日本政治
【第14回】
 日本の政治と選挙3―政権交代と選挙制度
【第15回】
 日本の政治と選挙4―日本の選択、第2回テスト(予定)