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授業の概要(ねらい) |
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政治史Ⅰでは、18世紀末から20世紀初頭までの、イギリス、フランス、ドイツといった西ヨーロッパを中心としたヨーロッパの政治史を扱う。 ヨーロッパは、議会制民主主義や福祉国家といった現在の世界であたりまえになっている仕組みや、自由主義、社会主義、あるいは全体主義といった政治潮流の生地であり、また欧州統合という政治的実験の舞台でもある。それらが、いかなる背景からいかにして生成し、どのように変転したかを知ることは、現代の日本に生きる我々にとっても大きな意義のあることであろう。授業では、歴史的な諸問題を各国の政治状況と対応させつつ取り上げ、それらが、現在の世界の政治や社会をいかに成り立たせているかを考察していく予定である。
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授業の到達目標 |
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①近現代のヨーロッパの政治史に関する、基礎的な知識を獲得する。 ②政治史を学ぶことを通じて、現在の世界の政治や社会のあり方を理解する。
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成績評価の方法および基準 |
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第1回テストと第2回テストの合計点(90%)、授業への参加及び貢献度(不定期に行うアンケート等への回答を含む、10%)を総合して評価する。2回のテストは必ず受験する必要がある。やむを得ない事情で第1回テストを欠席する(欠席した)学生は、速やかに申し出て、教員の指示を受けねばならない。 学期末の第2回テストのみを受験しても合格点には達しないので、就職活動中の学生は特に注意すること。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは指定しない。各テーマに即した、キーワード、年表をまとめた簡単なレジュメを配布する。 参考文献:平島健司、飯田芳弘『改訂新版ヨーロッパ政治史』放送大学教育振興会
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準備学修の内容 |
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授業前には、予習として前回のノートを読み返す。授業後には、復習として自分のノートを読み返し、さらに配布プリント等を参考にしてノートを整理する。 日常的に新聞を読む。また多くの本を読むことにより、自らの知の世界を広げるように努める。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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社会への関心を持ち、自らの問題意識を持って授業に参加することを望む。 レジュメはキーワード、年表のみの記載であるので、毎回出席してノートをとることが重要であることを理解して受講していただきたい。テストの実施回は授業の進行によって変動することがある。テストの実施回、テスト欠席の場合の措置、その他の連絡事項については、授業内に発表するので、必ず出席して確認すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション―授業ガイダンス・政治史Iで何を学ぶか | 【第2回】 | 近代国家の成立 | 【第3回】 | フランス革命と産業革命1―新しい国家像の提示 | 【第4回】 | フランス革命と産業革命2―産業革命と国家 | 【第5回】 | 自由主義の展開1―自由主義の台頭 | 【第6回】 | 自由主義の展開2―自由主義と選挙権 | 【第7回】 | 国民国家とナショナリズム1―ネイションとナショナリズム | 【第8回】 | 国民国家とナショナリズム2―自由主義とナショナリズム、第1回テスト(予定) | 【第9回】 | 自由主義・ナショナリズムの変質と国民国家1―権力主義的ナショナリズム | 【第10回】 | 自由主義・ナショナリズムの変質と国民国家2―イタリア、ドイツの統一 | 【第11回】 | 自由主義・ナショナリズムの変質と国民国家3―その他の国のナショナリズム | 【第12回】 | 大衆政治社会1―国民国家としての近代国家 | 【第13回】 | 大衆政治社会2―初期社会政策の展開 | 【第14回】 | 大衆政治社会3―大衆政治化 | 【第15回】 | 大衆政治社会4―社会主義政党の台頭、第2回テスト(予定) |
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