Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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物権法 北見 良嗣
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-0179-13A

1. 授業の概要(ねらい)

 物権法は、民法財産法の基幹をなす重要な法律の1つです。この講義では、その基本的事項についてテキストに沿って検討することで、学生諸君の理解を深めることを狙います。

2.
授業の到達目標

 ①民法(物権法)の分野における基本的な知識の習得を目指します。
 ②具体的な目標レベルは、法学検定スタンダード<中級>コース程度。

3.
成績評価の方法および基準

 最終回に実施する試験(85点)+平常点(15点)
 -平常点は、中間レポートにより採点します。

4.
教科書・参考書

 テキスト:内田貴『民法Ⅰ(第4版)-総則・物権総論』東京大学出版会(2008)
 参考文献:内田貴・山田誠一・大村敦志・森田宏樹『民法判例集 総則・物権(第2版)』有斐閣(2014)

5.
準備学修の内容

 授業の進行に合わせて指定した教科書の次回の授業範囲を読み、専門用語の意味等を理解しておくこと。また、授業で聴いた内容(特に分からなかった点)は、必ずその日のうちにノート整理を行い、復習すること。

6.
その他履修上の注意事項

 ①民法総論ⅠⅡを履修済みであることが望まれる。なお、より発展的科目として担保物権法、物権法特講、不動産法がある。
 ②講義にはテキスト、六法は必帯。私語禁止。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
 第10章 物権法序説
【第2回】
 第11章 物
【第3回】
 第12章 所有権の内容
 第13章 所有権の効力-物権的請求権
【第4回】
 第13章 所有権の効力-請求権の内容、権利行使期間、請求権競合、返還請求権における利害調整
【第5回】
 第14章 所有権の取得-取得時効、その他の原始取得
【第6回】
 第14章 所有権の取得-不動産の付合
 第15章 共同所有関係
 第16章 占有権-序、占有権の効力、占有権とは何か
【第7回】
 第16章 占有権-代理占有、占有権の移転、取得時効に関わる規定
【第8回】
 第16章 占有権-相続による占有承継、占有訴権、物権的請求権との関係、
【第9回】
 第16章 占有権-占有の交互侵奪、占有訴権の存在理由
 第17章 物権変動-物権変動とは何か
【第10回】
 第17章 物権変動-契約による不動産の物権変動(必要な行為、いつ変動するか、第三者に対抗するための要件、公示と公信)、不動産登記制度
【第11回】
 第17章 物権変動-不動産登記制度(中間省略登記、登記請求権、仮登記)、不動産物権変動における対抗要件主義(登記を対抗要件とする物権変動)
【第12回】
 第17章 物権変動-不動産物権変動における対抗要件主義(登記を対抗要件とする物権変動~相続、取得時効;登記しなければ対抗できない「第三者」)
【第13回】
 第17章 物権変動-同(登記しなければ対抗できない「第三者」~背信的悪意者の法理)、契約による動産物権変動の対抗要件(公示と対抗要件)
【第14回】
 第17章 物権変動-公信の原則(即時取得、盗品・遺失物の例外、公信原則と94条2項類推)
【第15回】
 まとめ