1. |
授業の概要(ねらい) |
|
刑事訴訟法の目的は、被疑者・被告人の人権を保障しつつ、一方で、実体的真実の発見に努めることであり、その性質上迅速・適正に処理されなければなりません。 手続法は全般的に理解が難しい面もありますが、テキストを読む形ではなく、検事時代の実務的な話を通し、また現在起こっている話題の事件などの話も織り込みつつ、公判活動がどのようになされているのか、具体的に理解しやすい授業を心がけています(適宜プリントを配ります)。と共に書く力を重視し、試験後講評を含む模範答案を配り、解説をしたうえ、希望者には論文作成のアドバイスをしています。 受講生にも積極的に取り組む姿勢を持ってもらいたいと思います。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
刑事法分野におけるある程度応用的な知識を有し、様々な法現象やその問題点を理解できるようになること。実体法とは異なる手続法の考え方が少しでも分かるようになり、刑事事件に関心を持つこと。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
授業内試験(論述式2問)の採点結果によって成績を評価します。ただしその受験資格は出席率50%以上(つまり7回以上の出席)を必須とします。持ち込みは以下のテキストないしは参考書、手書きノート、六法可。 また出席状況は評価にあたっても考慮し、おおむねS10%、A~C各30%としています。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト:安富潔著『やさしい刑事訴訟法』法学書院 なお、長らく池田・前田共著『刑事訴訟法講義』東京大学出版会を使用していましたが、分厚すぎるとの意見を聞くので上記に変更しました。後者をすでに持っている受講生はそのまま使用してもらって構わないし、参考書としては非常にお勧めする本です。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
テキストをよく読み、その際具体的な例を頭に描きながら自分の頭で考える癖をつけるようにしておくこと。また常に、書く練習をし、書く力をつけてください。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
刑法総論はもちろん刑法各論も履修しておいてください。 出席に努め、教室でのマナーを守ること。 予習・復習をし、主体的に授業に参加すること。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 前期試験の講評・復習 | 【第2回】 | 公判審理① | 【第3回】 | 公判審理② | 【第4回】 | 公判審理③ | 【第5回】 | 公判審理④ | 【第6回】 | 証拠法① | 【第7回】 | 証拠法② | 【第8回】 | 証拠法③ | 【第9回】 | 証拠法④ | 【第10回】 | 証拠法⑤ | 【第11回】 | 証拠法⑥ | 【第12回】 | 証拠法⑦ | 【第13回】 | 裁判・上訴 | 【第14回】 | 授業内試験 | 【第15回】 | 講評・まとめ |
|