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授業の概要(ねらい) |
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刑法総論は、刑事法を理解するための必要不可欠な基礎になりますが、その背景には歴史と哲学があり、一通りの理解に至るだけでも決して容易ではありません。しかし、1年生が同時に学び始める民法や憲法などとは異なり、刑事事件は日々のニュースになるので、身近でとっつきやすい面もあります。 授業では、元検事である私が初学者を対象に書き下ろした、実務に即したテキストを用い、身近な具体例や著名な事件などを挙げながら進めていきます。このテキストは総論ばかりか各論(各罪)も一冊に収めており、適宜その項も参照することで、理解はより深まると思います。 また書く力を重視しており、試験後、講評を含む模範答案を配り解説をしたうえ、希望者には論文作成のアドバイスをしています。
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授業の到達目標 |
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刑法の基礎を理解し、その考え方の基本が分かり、日々起こる刑事事件に関心を抱くようになること。
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成績評価の方法および基準 |
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授業内試験(論述式2問)の採点結果によって成績を評価します。ただしその受験資格は出席50%以上(つまり7回以上の出席)を必須とします。持ち込みは、下記テキスト、六法、手書きノートのみ可。 また出席状況は評価にあたっても考慮のうえ、おおむねS10%以内、A~C各30%としています。
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教科書・参考書 |
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テキスト:佐々木知子 著『警察官のためのわかりやすい刑法』立花書房 参 考 書:『別冊ジュリスト 刑法判例百選I総論〔第7版〕』有斐閣
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準備学修の内容 |
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テキストをよく読み、その際具体的な例を想像しながら自分の頭で考える癖をつけるようにしておくこと。また書く力を養うために、できるだけ自らの手で文章を書くようにしてください。
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その他履修上の注意事項 |
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教室でのマナーを守ること。 すぐについていけなくなるので、必ず予習・復習を。授業の最後15分を質疑時間に充てており、質問大いに歓迎です。 刑事法に興味をもった人は2年次以降刑法各論及び刑事訴訟法を履修してください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 前期試験の講評・解説 | 【第2回】 | 責任① | 【第3回】 | 責任② | 【第4回】 | 責任③ | 【第5回】 | 責任④ | 【第6回】 | 未遂① | 【第7回】 | 未遂② | 【第8回】 | 共犯① | 【第9回】 | 共犯② | 【第10回】 | 共犯③ | 【第11回】 | 共犯④ | 【第12回】 | 罪数 | 【第13回】 | 手続き・裁判員裁判について | 【第14回】 | 授業内試験 | 【第15回】 | 講評・解説 |
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