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授業の概要(ねらい) |
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本授業は、これまで履修した民法各分野の知識を基礎にして教科書の設問を分析することにより、具体的な事例を分析し解決する能力を養い、国家公務員試験などの各種資格試験にも対応できるよう解説を行います。 授業の進め方は、教科書の設問(分野としては民法総則を取り上げます)について、基礎知識を確認しながら論述の組立てなどを板書して進めて行く形式を予定しています。 また、設問を踏まえながら民事裁判実務の模様を併せて説明していきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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①国家公務員試験などの各種資格試験に対応できる能力を養うこと。 ②具体的な事例に対し、条文や原理原則を当てはめて解決するする能力を高めること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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定期試験(100%)
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教科書・参考書 |
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教科書:千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編『Law Practice民法I【総則・物権編】第2版』(2014 商事法務) 参考書:中田裕康・潮見佳男・道垣内弘人編『民法判例百選I〔第7版〕』(2015 有斐閣)
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準備学修の内容 |
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①授業前は、教科書の事例を何度も読み返して頭に入れておいてください。 ②授業後は、授業の内容を踏まえて教科書の解説を再確認してください。
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その他履修上の注意事項 |
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①民法分野のうち、民法総則、債権各論が特に密接に関係するので知識の再確認が必要です。 ②各種資格試験への対応を配慮していますが、事例を分析し解決する能力の向上を目指しますので、法的感覚を磨くことを目標とする学生の参加も希望しています。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス(講義の進め方、民法の事例問題への対応について、試験について等) | 【第2回】 | 行為能力①(未成年の行為能力) | 【第3回】 | 行為能力②(制限行為能力者の詐術、制限行為能力者の詐術の範囲) | 【第4回】 | 法人①(理事の代表権の制限、一般法人法77条5項) | 【第5回】 | 法人②(民法110条の類推適用、法人の不法行為責任) | 【第6回】 | 公序良俗と不法原因給付(暴利行為の理解、不法原因給付) | 【第7回】 | 民法94条2項類推適用とその限界①(類推適用の意義、類推適用の要件) | 【第8回】 | 民法94条2項類推適用とその限界②(類推適用の限界) | 【第9回】 | 錯誤(動機の錯誤) | 【第10回】 | 詐欺・錯誤と消費者契約法4条(契約締結上の過失) | 【第11回】 | 表見代理①(有権代理・無権代理の追認・表見代理の連続性) | 【第12回】 | 表見代理②(民法109条と白紙委任状) | 【第13回】 | 時効(時効利益の放棄・喪失) | 【第14回】 | 総復習① | 【第15回】 | 総復習② |
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