Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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金融商品取引法A 首藤  優
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-3287-17A

1. 授業の概要(ねらい)

 連日、東京証券取引所の日経平均株価がニュースで報じられています。この東京証券取引所を代表例とする資本市場が、我が国の経済活動を支えています。国民の活発な資産運用を促し、企業の円滑な資金調達を確保するためには、健全かつ公正な資本市場が確立されている必要があります。そのために定められているのが金融商品取引法です。本講座では、金融商品取引法について説明していきます。
 なお、本講座では、金融商品取引法に関する最新のニュース・事件について随時紹介・解説を加えるとともに、会社法等との比較も行いながら説明を加えていくことを予定しております。

2.
授業の到達目標

 ①総合的な法律である金融商品取引法を理解し、その基本的なことを説明できるようになること。
 ②重要な判例を理解し、説明できるようになること。
 ③金融商品取引法に関する事件・ニュースについて、分析・検討できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験+中間テスト
 定期試験:80%、中間テスト:20%

4.
教科書・参考書

 テキスト:近藤光男他『基礎から学べる 金融商品取引法』〔第3版〕 弘文堂
 参考書:第1回授業において説明します。

5.
準備学修の内容

 予め該当範囲のテキストを読んだ上で授業に出席してください。復習も欠かさずに。

6.
その他履修上の注意事項

 会社法を履修済みまたは同時履修が望ましいです。
 法律の解釈ですので、六法は必ず授業に持参してください。
 授業中に他の方への迷惑となる行為はしないように心掛けてください。
 金融商品取引法ⅠⅡ/ABの継続履修が望ましいです。
 経済に関するニュースに興味を持って接していただけると嬉しいです。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 金融商品取引法総論その1 資本市場の基本的な仕組み、金融商品取引法の目的と概要
【第3回】
 金融商品取引法総論その2 金融商品取引法制の歴史
【第4回】
 金融商品取引法総論その3 金融商品取引法の適用範囲
【第5回】
 有価証券の取引方法
【第6回】
 発行開示制度その1 募集、売出し
【第7回】
 発行開示制度その2 目論見書、簡易な発行開示
【第8回】
 中間まとめ
【第9回】
 継続開示制度その1 継続開示制度の必要性と概要
【第10回】
 継続開示制度その2 継続開示制度の内容
【第11回】
 継続開示制度その3 財務情報の正確性の確保
【第12回】
 虚偽の情報開示その1 発行市場の場合
【第13回】
 虚偽の情報開示その2 流通市場の場合
【第14回】
 虚偽の情報開示その3 刑事責任、課徴金
【第15回】
 まとめ
 ※進捗状況に応じて変更する可能性があります。