Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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刑法各論B 堀田 晶子
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-3290-14A

1. 授業の概要(ねらい)

 各犯罪類型の特徴や違いを明らかにし、その相互関係を学びます。秋期は個人法益に対する罪の中から、名誉に対する罪と財産に対する罪を中心に取り上げます。時間に余裕があれば、社会法益に対する罪(放火罪、通貨偽造罪等)も扱います。

2.
授業の到達目標

 ①刑法各論の分野に関する基礎的な知識を獲得し、各犯罪の内容や特徴を理解すること。
 ②各犯罪の成立要件や相互関係を理解し、それぞれの論点について、判例の立場や学説の対立を意識しながら、自分の言葉で説明できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 試験によって評価しますが、感想文やレポート等の課題を出すこともあります。評価配分の目安は、試験90%、授業への貢献度10%です。授業への貢献度は、課題の提出や授業態度等によって判断します。

4.
教科書・参考書

 おすすめの基本書や参考書等は、初回の授業(オリエンテーション)で紹介します。

5.
準備学修の内容

 特に復習に力を入れてください。授業で扱ったテーマについて、レジュメやノートを読み返しながら、復習しましょう。疑問点が出てきたら、基本書や参考書等で調べてください。その際、図書館を有効活用しましょう。まずは自分で調べることが大切です。それでもわからなかった場合は、遠慮なく質問に来てください。

6.
その他履修上の注意事項

 ①刑法総論をすでに履修済み、あるいは並行して履修していることが望ましいです。
 ②授業をよく聞いて、その都度レジュメに書き込むか、ノートを取るようにしてください。自分の力で書いて、理解することが大切です。授業の内容が聞き取れなかったり、追いつけなかったりしたときは、あやふやのままにせず、授業後に確認しに来てください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション-春期の復習と秋期の進め方-
【第2回】
 名誉に対する罪① 名誉毀損罪と侮辱罪の基本構造
【第3回】
 名誉に対する罪② 名誉毀損罪-公共の利害に関する場合の特例-
【第4回】
 名誉に対する罪③ 演習問題
【第5回】
 財産に対する罪① 財産犯総説・窃盗罪の基本構造
【第6回】
 財産に対する罪② 窃盗罪-占有とは何か-
【第7回】
 財産に対する罪③ 窃盗罪-占有の帰属-
【第8回】
 財産に対する罪④ 窃盗罪の着手時期及び既遂時期
【第9回】
 財産に対する罪⑤ 不法領得の意思
【第10回】
 財産に対する罪⑥ 窃盗罪の保護法益
【第11回】
 財産に対する罪⑦ 演習問題
【第12回】
 財産に対する罪⑧ 詐欺罪の基本構造
【第13回】
 財産に対する罪⑨ 詐欺罪-処分行為-
【第14回】
 財産に対する罪⑩ 無銭飲食
【第15回】
 秋期のまとめと試験(予定)