1. |
授業の概要(ねらい) |
|
環境問題は今世紀の大きな問題であるが、人類が環境問題に直面するのは実は今がはじめてではない。過去の歴史において何度も環境問題は社会や文明に破滅的なダメージをもたらしている。環境問題は人間社会の本質に根ざした問題であるということができる。この授業では、過去の環境問題の歴史や、現在の環境問題の事例を見ていくことによって、環境問題の背後にある社会的なメカニズムについて考察していく。受講生にはさらに、現在の環境問題を解決していくにはどうすればよいのか、この授業を手がかりにして考えていってもらいたい。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
環境問題の解決を難しくしている要因を歴史的事例に即して理解できるようになること。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
期末の試験(70%)に出席時の課題(30%)によって評価する。ただし、授業に必要回数以上出席していないと試験を受けることができないので注意すること。必要回数は初回の授業で指示する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキストは使用しない。環境問題に関する本や記事は積極的に読んでみてほしい。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
予習・復習用のキーワードを授業中に指示しますので、検索して調べてみてください。また、ゴミの削減実験を行います。ゴミをあまり出さない暮らしができるよう工夫してみましょう。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
受講希望者が多い場合は抽選で受講者を決定する場合があります。第一回の授業には必ず出席してください。第一回の授業に欠席した場合は履習することができません。授業中の私語は禁止とします。私語をする学生は退出してもらうことがありますので注意してください。また、授業中にいろいろな問いかけや簡単な実験をします。積極的に参加してみましょう。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | オリエンテーション。授業プランの紹介。 | 【第2回】 | イースター島の事例。モアイ建設と環境破壊 | 【第3回】 | 古代文明と環境問題1 環境問題のはじまりとメソポタミア文明 | 【第4回】 | 古代文明と環境問題2 ギリシャ・ローマとエジプト文明 | 【第5回】 | 古代文明と環境問題3 「環境先進国」江戸 | 【第6回】 | ヨーロッパのエネルギー危機と産業革命 | 【第7回】 | 日本の公害1 足尾銅山鉱毒事件 | 【第8回】 | 日本の公害2 チッソ有機水銀中毒事件(水俣病) | 【第9回】 | 日本の公害3 受益者の受苦者の存在 | 【第10回】 | 現在の公害1 豊島産業廃棄物不法投棄事件 | 【第11回】 | 現在の公害2 高レベル放射性廃棄物 | 【第12回】 | 地球温暖化問題1 温暖化の被害予測 | 【第13回】 | 地球温暖化問題2 京都会議の内実 | 【第14回】 | 地球温暖化問題3 日本の温暖化対策 | 【第15回】 | 地球温暖化問題4 ポスト京都議定書 |
|