Web Syllabus(講義概要)

　エアラインは、ヒト、モノ、カネ、情報の流れを活発化し、グローバル化を促進する重要なインフラであり、変化や競争が激しく、そのビジネスモデルもサービスも日々進化しています。授業ではエアライン・ビジネスへの理解を深めるため、その特徴や最新の動向、またエアラインの幅広い仕事について詳しく学びます。更に、エアラインを活用した独自の旅行計画や機内食の企画に取り組みます。
　内容は大きく分けて３つのパートから成ります。第一のパートでは、エアラインの歴史や特徴、ハブ＆スポーク、マイレージプログラム、LCC（格安航空会社）など、世界の人々の動きや生活を大きく変えたビジネスモデルを学びながら、航空の将来性や可能性を考えます。
　第二のパートでは、エアラインの幅広い仕事について学び、仕事を担っている人の姿や仕事のやりがいを理解します。授業を通じて、航空業界やサービス産業において、また社会人として仕事をする上での要諦を見つけることが出来ます。
　第三のパートでは、エアラインを身近に把握しイメージを増進するために、授業で習得したエアラインに関する知識を活用した演習を行います。演習Ⅰでは、自分が飲食したい、または提供したい機内食を自由に企画しグループでディスカッションします。演習Ⅱでは、自分が行ってみたい海外旅行をテーマにエアライン、経路、ホテル、見どころを選定し、旅程を組み上げてグループでディスカッションします。ディスカッションを経て選ばれた企画については、企画者がプレゼンテーションを行います。
　講義に連携して、航空業界を志向する学生を対象にキャリアサポートも行いますので、是非活用してください。

　・学生は、エアライン・ビジネスの特徴、最新の動向について理解します。
　・学生は、個別の専門職の仕事を知ることによって、エアラインで働く厳しさ、楽しさ、やりがいについて理解します。
　・学生は、機内食や海外旅行プランを自分で考案する演習を通じて、エアライン・ビジネスへの理解を深めると同時に、ディスカッションやプレゼンテーションのスキルを高めます。
　・学生は、本講義で学んだことを、サービス産業を始め様々な分野で展開、応用していくことができます。

　日常点40％（参加意識・小レポート内容により加点、欠席・受講態度により減点）
　課題提出10％
　試験50％

　テキスト：適宜プリント配布
　参考文献：『エアライン　オペレーション入門（改訂版）』（株）ANA総合研究所編集　ぎょうせい発行
　　　　　 『航空産業入門』（株）ANA総合研究所編集　東洋経済新報社発行

　新聞、インターネット、テレビなどを通してエアライン・ビジネスに関わる情報を自ら積極的に収集して、授業での参加意識を高めることが求められます。エアラインやサービス産業で働くためにはどんな意識を持つべきなのかなど、就業意識や社会での活躍をイメージしていくことも重要です。
　「演習Ⅰ：自分で企画する機内食」「演習Ⅱ：自分で作る海外旅行」は全員の課題提出が求められますが、過去の学生は非常に前向きに取り組んでいます。企画書を練り上げイラストや画像で表現するというプロセスでは、学生自身の自由な発想が期待され、自分の個性を発揮できる楽しくかつやりがいのある課題です。
　また、キャリアサポートにおいて客室乗務員経験者が面談に応じ様々なアドバイスを行っています。

　学生の皆さんへは次のことを要望します。
　「出席する」「積極的に参画する」「先生や周りの学生に迷惑をかけない」「工夫をして独自に学習する」「演習課題にきっちりと取り組む」「時間・コスト（学費）に見合った成果を自ら作る」「自分のために何かを残す」「受講者同士で助け合い思いやる」