Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際観光交流論B 河野 正光
選択必修  2単位
【観光経営】 17-2-2120-2658-34A

1. 授業の概要(ねらい)

 2020年に訪日外国人旅行者を4,000万人以上に!を旗印に観光立国を目指す日本。しかし、世界の観光先進国と比べれば日本はまだまだ観光発展途上国であり、今後の文化交流時代に備えての施設・人材づくりが急務である。
 21世紀は「大観光交流時代」と言われ、インバウンド(訪日外国人旅行者)・アウトバウンド(邦人の海外旅行)などが注目を集めている。これらの経済効果も大きく、今後大いに期待されている。
 「明日の日本を支える観光ビジョン~世界が訪れたくなる日本へ~」(観光庁・'16/3)を策定し、「観光産業を革新し、国際競争力を高め、我が国の基幹産業に」という目標を掲げ、政府は実現に向けて積極的に取り組んでいる。
 '20東京オリンピックに向け「おもてなし」(ホスピタリティ)の態勢づくりも強く求められている。
 国際交流にとって、観光・宿泊施設におけるハード面(建物・設備)がいくら充実していても、ヒューマン面(人的おもてなし)が劣っていてはリピーターづくりはできない。「おもてなし」の精神をはじめ、思いやり・心のふれあい等、交流上必要な受け入れ態勢についての強化も要請されている。
 世界の情勢→日本の観光政策→国際観光交流等の現況などをマクロからミクロへと理解を深めていきたい。また、日本でも推進中のカジノ・MICEをはじめ、観光地として世界的に人気のある国の地理歴史・観光地・世界遺産等の魅力についても紹介したい。

2.
授業の到達目標

 世界の現在情勢および国際観光交流状況をはじめ、地理・歴史・経済・民族・宗教・文化・観光・世界遺産等を広く深く学ぶ。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への参加・取り組み度を30%、期末試験・レポート結果を70%として総合的に評価する。興味を持った国の自主研究を発表した学生(希望者)には成績加点する。

4.
教科書・参考書

 『観光白書』(国土交通省)、観光庁HP、日本経済新聞、他

5.
準備学修の内容

 前週に資料収集(書籍・専門誌・インターネット等から)の内容を連絡するので、準備して授業に臨むこと。
 また、授業の最初に「前回の授業のポイント」を復習する。

6.
その他履修上の注意事項

 インターネット・新聞・雑誌・書籍等を通して社会の動向に強い関心を持ち、自分の頭で考えることが重要。講義は一方的にならないようにしたいため、積極的な発言・発表の機会を設けたい。
 大学で「何を・どのように学び自分自身を成長させたらよいか」についても、その都度指導していく。この講座は世界に興味を持ってもらえるよう「楽しく」進めていきたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業講義計画・方針説明
【第2回】
 世界の現在情勢(1)
【第3回】
 世界の現在情勢(2)
【第4回】
 日本の国際観光政策(1)
【第5回】
 日本の国際観光政策(2)
【第6回】
 国際観光交流の現況(1)
【第7回】
 国際観光交流の現況(2)
【第8回】
 キューバの地理歴史・観光地・世界遺産(1)
【第9回】
 キューバの地理歴史・観光地・世界遺産 (2)
【第10回】
 モロッコの地理歴史・観光地・世界遺産(1)
【第11回】
 モロッコの地理歴史・観光地・世界遺産(2)
【第12回】
 アメリカの地理歴史・観光地・世界遺産(1)
【第13回】
 アメリカの地理歴史・観光地・世界遺産(2)
【第14回】
 自主研究発表(希望者)、今後の国際観光交流の課題
【第15回】
 まとめ・試験