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授業の概要(ねらい) |
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社会的養護のもと生活している子どもの多くは、虐待の経験から心身に様々な困難を抱えており、適切な関わりを得ることで一人ひとりの成長・発達を保証していくことが大切です。そうした支援を必要とする子ども達を取り巻く様々な状況を学びながら、保育者(施設職員)としてのあり方について求められる専門性を知り、社会的養護の基本理念である「子どもの最善の利益のために」「社会全体で子どもを育む」ということについて考えていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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・児童福祉施設(主に児童養護施設)で生活する子どもへの理解を具体的な事例を通して学ぶとともに、子どもの生活への援助のあり方を学ぶ。 ・施設入所時の対応から、日常生活の支援、治療的支援、自立への支援、アフターケアまでの子どもへの支援について学ぶ。 ・家族への支援、地域とのかかわりについての実際を理解し、認識を深める。 ・社会的養護にかかわる職員の専門性及び職員のチームワークと働き方を理解する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業への出席・参加状況(30%)、授業内の演習等への取り組み(30%)、授業内レポート・課題レポート等(40%)を総合的に評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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授業で適宜配布・指示します。
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準備学修の内容 |
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社会的養護に関連する書籍やニュース等に目を通し、自分なりの考えを持っておきましょう。
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その他履修上の注意事項 |
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・この授業では座学のみではなく演習やワークを多く取り入れるため、自発的・積極的な参加を期待します。また、自ら感じ考えること、それを伝えることについても学んでほしいと思います。 ・児童虐待は遠いどこかで起きていることではなく、自分の身近にも起こりうるものとして考えることで、幼児教育保育者としての意識を高める一助としてください。 ・シラバスに変更が生じるときには授業内でお知らせします。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 社会的養護を必要とする子ども達について | 【第2回】 | 施設入所から始まる支援:アドミッションケアについて | 【第3回】 | 日常生活への支援:インケア、自立支援計画書について | 【第4回】 | 愛着障害・虐待を受けた子どもへの支援の在り方について | 【第5回】 | 子どもへの関わり:援助と支援、子どもの権利擁護について | 【第6回】 | 治療的支援について | 【第7回】 | 支援の計画と内容及びその実際について | 【第8回】 | 家庭関係調整・家庭支援について | 【第9回】 | 他職種連携、他機関連携について | 【第10回】 | リービングケアについて | 【第11回】 | アフターケアについて | 【第12回】 | 職員連携:チームワークと働き方について | 【第13回】 | リスクマネジメントについて | 【第14回】 | 不適切対応の防止について | 【第15回】 | 子どもへの支援について(まとめ) |
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