臨床医学論Ⅱ(小児・産婦人科・精神)Clinical Medicine Ⅱ
科目責任者椎葉美千代教員紹介
担当者椎葉美千代教員紹介, 渡邉晴美教員紹介, 矢田浩紀教員紹介
標準履修年次・単位数・必修選択別2年・後期 (2単位・必修) [看護学科 看護師課程]
科目ナンバー3C206

授業の概要(ねらい)

 「臨床医学論Ⅰ」と連動し、看護の専門科目のベースとなる医学知識を身につける科目です。とくに、専門分野の母性看護学、小児看護学、精神看護学と密接なつながりをもつため、産科、婦人科、小児科、精神科といった基礎医学を理解することが必要です。
 産科領域では、女性生殖器の構造と性機能をふまえたうえで、妊娠の成立と生理的変化を逸脱した場合にどのような疾患や合併症が起こるのかを理解します。婦人科領域では、女性生殖器に発生する腫瘍の診断と治療について学びます。
 小児科領域では、成長発達過程にある小児に好発する疾患について疫学、診断基準、症状、治療、予後ついて学修します。
 精神科領域では、治療の基本的概念を歴史的に捉えたうえで、代表的な精神疾患の診断と治療について学び、生物・心理・社会学的側面からアプローチを行う意味について学修します。よって、看護学科のディプロマ・ポリシーのうち、人を総合的に理解すること、及び保健・医療・福祉に関わる人たちとの協働について学び、看護の専門性を探求することにつなげていきます。
 本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は、産婦人科、小児科、精神科における看護師、助産師の実務経験を生かし、授業を行います。

授業の到達目標

【ディプロマ・ポリシーとの関連:①・③】
1. 妊娠・分娩期に起こる異常と診断、治療および胎児に及ぼす影響を説明できる。
2. 女性特有の疾患について診断と治療を説明できる。
3. 小児に好発する疾患と治療に関してキーワードを入れて説明することができる。
4. 実習で受け持つ小児の疾患と治療、看護師国家試験問題に出題される疾患と治療に関して疫学、診断基準、検査、症状、治療、予後について説明することができる。
5. 発生学、解剖生理学、組織学、画像診断などを統合しながら疾患、症状を説明することができる。
6. 欧米と日本における精神医療の変遷について共通点と相違点を説明することができる。
7. 主な精神疾患の診断と分類について説明することができる。
8. 精神科における検査と治療について説明することができる。
9. 主な精神疾患の成因と症状の知識をもとに生活障害について考えることができる

授業内容

授業内容担当者
第1回産科:妊娠期の異常
流産、異所性妊娠、妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、妊娠性糖尿病、胎児発育の異常、妊娠性貧血
椎葉美千代
第2回産科:妊娠期の異常
早産・切迫早産、過期産、多胎妊娠、合併妊娠、TORCH症候群、血液型不適合妊娠
椎葉美千代
第3回産科:分娩期の異常
産道の異常、娩出力の異常、娩出物の異常
椎葉美千代
第4回産科:分娩期の異常
異常出血、分娩時裂傷、胎児機能不全、産科処置・手術
椎葉美千代
第5回婦人科:女性生殖器、乳腺に発生する腫瘍の診断と治療椎葉美千代
第6回小児科:コースオリエンテーション
精神・神経の発達と障害(概論と各論)
新生児疾患、脳神経系疾患、運動器疾患
渡邉晴美
第7回小児科:免疫の発達と障害、内分泌の発達と障害(概論と各論)
アレルギー、免疫疾患、代謝性疾患、内分泌疾患
渡邉晴美
第8回小児科:呼吸の発達と障害(概論と各論)
感染症、呼吸器疾患
渡邉晴美
第9回小児科:循環の発達と障害(概論と各論)
循環器疾患、血液疾患、腫瘍疾患
渡邉晴美
第10回小児科:消化器・腎・泌尿器の発達と障害(概論と各論)
消化器疾患、腎・泌尿器疾患
渡邉晴美
第11回精神科:精神医学に関連する臓器の構造と機能
精神障害の主な診断と疫病分類
矢田浩紀
第12回精神科:医学検査と心理検査、
精神科で行われている治療(薬物療法・精神療法・社会療法など)
矢田浩紀
第13回精神科:統合失調症の診断と治療
抑うつ障害と双極性障害の診断と治療
矢田浩紀
第14回精神科:不安障害、強迫性障害、ストレス因関連障害、解離性障害の診断と治療矢田浩紀
第15回精神科:摂食障害、睡眠障害、物質関連障害、神経認知障害、パーソナリティ障害の診断と治療矢田浩紀

成績評価の方法および基準

産科領域 :定期試験(30%)
婦人科領域:定期試験(10%)
小児科領域:定期試験(30%)
精神科領域:定期試験(30%)

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容およびそれに必要な時間

【事前学修】
・教科書は既読しておく。専門用語や不明な用語などをノートに整理し、講義に臨む。
【事後学修】
・授業のノートや配布資料はその都度ファイリングする。授業で強調した箇所やキーワードになる用語などは、必ず復習する。
【必要時間】
・当該期間に30時間以上の予習・復習が必要である。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書ナーシング・グラフィカ 母性看護② 母性看護の実践小林康江他編集メディカ出版
教科書ナーシング・グラフィカEX 疾患と看護(9)女性生殖器 苛原稔他編集メディカ出版
教科書ナーシング・グラフィカ 精神看護学②出口禎子他編集メディカ出版
教科書これからの精神看護学森千鶴他編集ピラールプレス 
教科書系統看護学講座 専門分野 小児臨床看護各論 小児看護学②奈良間美保他医学書院
参考書疾病と治療Ⅲ 看護学テキストNICE南江堂
参考書みるよむわかる精神医学入門 朝田隆監訳医学書院

その他履修上の注意事項

この科目とディプロマ・ポリシーとの関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。