看護技術Ⅲ(診療補助の技術)Nursing Skills Ⅲ(Assistant Skills of Medical Examination)
科目責任者坂本貴子教員紹介
担当者坂本貴子教員紹介, 田中千尋教員紹介, 藤田美貴教員紹介, 野口久美子教員紹介, 下條三和教員紹介
標準履修年次・単位数・必修選択別1年・後期 (1単位・必修) [看護学科 看護師課程]
科目ナンバー3D105

授業の概要(ねらい)


看護技術Ⅲの診療の補助とは相対的医行為であり対象者にとって身体侵襲を伴う看護行為となる。そのため、医療事故を未然に防ぐリスクの認識、リスクマネジメントの重要性、対象者への説明力なども必要になる。よって看護基礎技術の基盤となる安全・安楽をより意識した行動が必要となる。
本授業では無菌操作、創傷管理、検査(採血を含む)、与薬・注射法、導尿・浣腸など治療・処置、検査時の看護技術を学ぶ。具体的には講義、演習を通して診療に伴う対象者の心理的・身体的な苦痛を理解し、単にテクニックを学ぶのではなく、知的技能、身体的技能、人間関係技能が統合されることを目標としている。講義や演習には事前に学修をしてイメージを持って望み、演習後は実践から到達目標の達成度を確認し、知識・技術・態度を課題レポートをもとに振り返り自己評価を行う。
本科目は実務経験のある教員による授業である。担当教員は、看護師としての実務経験を活かし、診療補助技術について解説する。        

授業の到達目標

【ディプロマ・ポリシーとの関連:①・③・④】
 1.診療補助技術における安全・安楽の意義について説明できる。
 2.滅菌物の取り扱いの基本が説明でき、無菌操作(滅菌手袋、滅菌バッグの開封、滅菌包装、鑷子・鉗子)を実施できる。
 3.診察、治療、検査における看護師の役割と援助、また、各検査の目的、種類、検体採取とその取扱いについて説明できる。
 4.静脈血採血の方法と種類、合併症と予防策について説明でき、シミュレータで静脈血採血が実施できる。
 5.薬物に伴う法的責任と管理の方法、また、指示された薬物を安全・適切に与薬する方法を説明できる。
 6.与薬の種類とその特徴が説明でき、点滴静脈内注射の準備と滴下調整、また、シミュレータで筋肉内注射が実施できる。
 7.注射の適応と種類、注射器・注射針の構造について説明でき、針刺し事故防止の対策が実施できる。
 8.導尿と浣腸の目的、留意点について説明でき、シミュレータで導尿が安全にできる。

授業内容

授業内容担当者
第1回【講義】ガイダンス 診療補助の技術とは
 感染防止の技術、創傷管理の技術
 無菌操作、創傷処置、包帯法
坂本貴子
第2回【演習】感染防止の技術(無菌操作)1
滅菌バッグの開封、滅菌包装の開き方、滅菌物の取り扱い
坂本貴子
野口久美子
田中千尋
藤田美貴
下條三和
第3回【演習】感染防止の技術(無菌操作)2
鉗子・鑷子の取り扱い、滅菌手袋の着用・包帯法
坂本貴子
野口久美子
田中千尋
藤田美貴
下條三和
第4回【講義】症状・生体機能管理技術(診察・検査に関する援助技術)1
 診療介助時の看護師の役割と責任、検査の分類と種類、検査値に影響する要因
坂本貴子
第5回【講義】症状・生体機能管理技術(診察・検査に関する援助技術)2
 静脈血採血法、検体検査(尿、便、喀痰)、生体情報のモニタリンング、生体検査、穿刺の介助
 静脈血採血法:ディスポーザブルシリンジ採血、真空管採血法
坂本貴子
第6回【演習】症状・生体機能管理技術1
 検体の採取法:静脈血採血法
坂本貴子
野口久美子
田中千尋
藤田美貴
下條三和
第7回【演習】症状・生体機能管理技術2
 検体の採取法:静脈血採血法 フィードバック
坂本貴子
野口久美子
田中千尋
藤田美貴
下條三和
第8回【講義】与薬の技術1
 与薬の基礎知識、薬物の作用に影響する因子
 投与方法による薬物の体内動態、与薬に関する法律
 注射:薬液の準備、皮下注射法、皮内注射法、筋肉内注射法
坂本貴子
第9回【講義】与薬の技術2
 経口与薬、吸入、点眼、点鼻、経皮的与薬、直腸内与薬
 注射:点滴静脈内注射法
坂本貴子
第10回【演習】与薬の技術3
 注射の準備・薬液の確認と準備
 筋肉内注射法の実施・注射部位の選択と実施
 皮下注射法の実施・注射部位の選択
坂本貴子
野口久美子
田中千尋
藤田美貴
下條三和
第11回【演習】与薬の技術4
 点滴静脈内注射法の準備(実施)・管理
坂本貴子
野口久美子
田中千尋
藤田美貴
下條三和
第12回【講義】呼吸、循環を整える援助技術1
 酸素吸入・口腔内吸引
坂本貴子
第13回【講義】排泄援助技術(導尿と浣腸)
 一時的導尿・持続的導尿・グリセリン浣腸
坂本貴子
第14回【演習】呼吸、循環を整える援助技術2
 酸素吸入・口腔内吸引
坂本貴子
野口久美子
田中千尋
藤田美貴
下條三和
第15回【演習】
 一時的導尿・持続的導尿・グリセリン浣腸
坂本貴子
野口久美子
藤田美貴
田中千尋
下條三和

成績評価の方法および基準

1.定期試験 50%
2.課題レポート 40% 
3.グループワーク 10%       
*課題レポートは配布するルーブリックによって評価する。
*課題レポートに対し、講義の中で解説等のフィードバックを行う。
4.演習実践前に身だしなみ(服装・髪型・爪など)が整っていない場合、演習1回につき0.5点の減点とする。

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容およびそれに必要な時間

講義や演習には必ず該当する箇所の事前学修をして臨む。
学修した内容のポイントを捉え文章や実技で表現できるようにする。
課題レポート等の提出物は、締め切りを厳守する。
当該期間に15時間以上の予復習が必要である。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書基礎看護学[3] 基礎看護技術Ⅱ任 和子他著医学書院
教科書基礎看護学[2] 基礎看護技術Ⅰ茂野香おる他著医学書院
教科書看護技術プラクティス竹尾惠子他著学研
参考書特になし

その他履修上の注意事項

基本的態度
1.身だしなみを整えて演習に臨むことができる。
2.計画的に演習に臨むことができる。(準備、言葉遣い、時間厳守)
3.学修の成果についてグループで積極的に意見交換することができる。
4.正当な理由のない欠席では、講義および演習、実技確認等の補講は実施しない。
この科目とディプロマ・ポリシーとの関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。