放射線管理学Radiation Protection and Safety
科目責任者川村愼二教員紹介
担当者川村愼二教員紹介, 高木昭浩教員紹介, 関川祐矢教員紹介
標準履修年次・単位数・必修選択別2年・後期 (2単位・必修) [診療放射線学科]
科目ナンバー4D213

授業の概要(ねらい)

 本講義では、放射線防護体系の中で放射線管理の果たす役割について以下の項目について修得します。①放射線防護の国際的枠組みと国内放射線防護組織について説明し、放射線管理関係法令の成り立ちを修得します。②放射線防護に必要な生物学的影響について学びます。③放射線発生装置、密封放射性同位元素、非密封放射線同位元素の安全取扱や法令に準拠した対応を学びます。④放射線計測学で学修したサーベイメータなどの計測器の放射線管理への応用について学びます。⑤職業被ばく、医療被ばく、公衆被ばくなど被ばくの分類と管理対応について学びます。⑥放射性同位元素や放射化物の廃棄や汚染の除染について学びます。⑦過去に発生した放射線事故事例を基に事故発生時の対応手順や事故防止対策について学びます。
 本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は、臨床現場における放射線管理を担当する放射線取扱主任者としての実務経験があります。診療放射線技師に必要とされる放射線管理学の基礎知識を解説し、臨床における実務対応について説明します。
 担当教員により、LMSを利用して、講義資料配布、予習課題、復習課題、課題レポート提出などを行います。

授業の到達目標

【ディプロマ・ポリシーとの関連:①・②】
・ 放射線防護体系と放射線管理学の役割について説明できる。
・ 密封線源・非密封線源・放射線発生装置・X線発生装置の取扱管理について説明できる。
・ 放射線計測・モニタリングについて説明できる。
・ 放射性施設の管理(防護・遮蔽設計)について説明できる。
・ 放射性廃棄物の取り扱い(保管・処理)方法を説明できる。
・ 放射線の防護(遮へい、除染)について説明できる。
・ 医療被ばくの管理について説明できる。
・ 放射線事故発生時の対応と事故防止対策について説明できる。

授業内容

授業内容担当者
第1回放射線防護の基本概念:放射線防護の三原則(正当化、最適化、線量限度)、被ばくの区分(職業被ばく、医療被ばく、公衆被ばく)、被ばく状況分類(緊急時、現存被ばく、計画被ばく)、防護量と実用量川村愼二
第2回放射線防護の基本概念②:放射線被ばくの種類・防護と被ばくの特徴関川祐矢
第3回関係法規:放射性同位元素等の規制に関する法律、医療法施行規則、労働安全衛生法(電離放射線障害防止規則)、診療放射線技師法川村愼二
第4回放射線衛生学①:被ばくの実態(医療被ばく、職業被ばく、公衆被ばく)・防護の目的・放射線防護の基本原則を理解する。高木昭浩
第5回放射線のリスクと疫学調査:リスクモデルと理論的根拠、疫学研究川村愼二
第6回国内外の放射線防護関連団体:国内組織・機関(原子力規制委員会、放射線審議会、原子力安全保安院)、防護に関する国際的枠組み(ICRP 、IAEA、UN SCARE、WHO)を理解する。高木昭浩
第7回施設環境測定と個人の放射線被ばく管理①:外部被ばくの測定と評価(個人線量計・サーベイメータと測定,評価,管理)
関川祐矢
第8回施設環境測定と個人の放射線被ばく管理②:内部被ばくの摂取量評価と管理を理解する。高木昭浩
第9回施設・環境測定と個人の放射線被ばく管理③:施設環境の測定と評価(漏洩線量の測定,評価)
関川祐矢
第10回管理区域と排気・排水設備:管理区域、放射線施設の構造設備、排気設備、排水設備川村愼二
第11回遮蔽体の遮蔽能力と遮蔽計算:遮蔽材料、放射線施設の遮蔽、個人防護用の遮蔽、遮蔽計算川村愼二
第12回放射線管理の方法と事故対策①:密封線源・非密封線源と放射性廃棄物の管理方法関川祐矢
第13回放射線管理の方法と事故対策②:放射線事故(事故発生対応、リスクコミュニケーション、事故防止対策)・在宅医療・災害医療・被ばく医療について理解する。高木昭浩
第14回医療における放射線安全管理①:医療被ばく線量管理・記録および患者の被ばく線量・被ばく相談について
関川祐矢
第15回医療における放射線安全管理②:患者の放射線防護・医療従事者の放射線防護について理解する。高木昭浩

成績評価の方法および基準

課題、筆記試験(定期試験)から判断します。
評価の基準としては、課題20%、定期試験80%とします。

課題については、LMS上で評価します。
課題については、LMS上で解説等のフィードバックを行います。

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容およびそれに必要な時間

予習
講義前に教科書の講義範囲を提示しますので、専門用語などを調べて予習してください。講義の開始前にLMSを用いた予習確認を行います。
復習
講義実施後にLMSを用いた講義内容に関する課題を与えます。必ず解いて内容を理解してください。

当該期間に30時間以上の予復習が必要。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書『放射線・医療安全管理学』藤淵俊王・杜下淳次編南山堂
教科書『アイソトープ手帳』日本アイソトープ協会丸善出版
参考書『放射線概論―第1種放射線試験受験用テキスト』柴田徳思通商産業研究社

その他履修上の注意事項

この科目とディプロマ・ポリシーとの関連をカリキュラム・マップを参照し、理解してください。