放射線関連法規Radiology-Related Laws and Regulations
科目責任者本田城二教員紹介
担当者本田城二教員紹介, 橋田昌弘教員紹介
標準履修年次・単位数・必修選択別4年・前期 (2単位・必修) [診療放射線学科]
科目ナンバー4D401

授業の概要(ねらい)

 放射線関連検査・治療や関連施設は、放射線管理の観点に基づき必要とされる各種関係法規によって細かく規制されている。本講義では、放射線に関係する法規として、診療放射線技師の身分法である診療放射線技師法を始め、医療分野で放射線管理や医療施設を規制する医療法施行規則、労働者保護のための労働安全衛生法の電離放射線障害防止規則、放射性同位元素についての放射性同位元素等の規制に関する法等について法的規制、放射線の安全利用や医療の倫理観として、守秘義務や権利と人格の尊重について理解を深める事を目標にする 。その過程で、積極的学修意欲を持ち、医療専門職として質の高い医療を提供できるために、自らの能力を高められるよう主体的に学修を継続できる力を養って行く。
 また、医療全体における法律に基づいた医療のあり方や、放射線関係および医療関係法令の趣意や背景を論述し、相互間の体系と診療放射線業務の内容や各法令の関連と相違について事例を挙げて解説し学修し、人間性豊かな医療人として責任感と協調性を持ち、地域社会に貢献する人物を目指して欲しい。
 本科目は、実務経験のある教員による授業である。担当教員は、診療放射線技師として臨床経験があり、その実務経験による知識をもとに解説し、議論等を行う。

授業の到達目標

【ディプロマ・ポリシーとの関連:①・②】
①放射線管理学の放射線が人体に及ぼす影響や防護、施設等管理、核医学・治療施設の安全取り扱いを説明できる。
②医用放射線に関する法令の概要で各法令体系や放射線防護関連法規と適用範囲を説明できる。
③診療放射線技師法の法体系について、条文の目的や意図する内容を説明できる。
④医療法施行規則の法体系について、条文の目的や意図する内容を説明できる。
⑤放射性同位元素等の規制に関する法律の体系について、条文の目的や意図する内容を説明できる。
⑥放射線医療に必要な法令相互間の関係等を説明できる。
⑦医療倫理として、医・生命・インフォームドコンセントなど権利と人格の尊厳を説明できる。

授業内容

授業内容担当者
第1回放射線管理学の概要 (①放射線、放射能の人体に及ぼす影響 ②安全取り扱いの基礎  ③医の倫理、生命倫理、研究倫理 ④インフォームドコンセント)本田城二
第2回医用放射線に関する法令の概要 (①各法令体系 ②医療法令の概要 ③放射線防護関連法規と適用範囲)本田城二
第3回医療法施行規則 1 (①施行令、施行規則の趣意 ②構成や目的)本田城二
第4回医療法施行規則 2 (①X線装置等の防護 ②構造設備基準)本田城二
第5回医療法施行規則 3-1 【管理者の義務】 (①掲示 ②管理区域 ③敷地の境界等における放射線防護)本田城二
第6回医療法施行規則 3-2 【管理者の義務】 (①放射線診療従事者 ②装置等の測定 ③記帳 ④措置)本田城二
第7回放射性同位元素等の規制に関する法律 1 (①原子力基本法・安全委員会設置法 ②施行令、施行規則の趣意 ③構成や目的)本田城二
第8回放射性同位元素等の規制に関する法律 2 (①装備機器 ②届出 ③施設、検査室 ④濃度制限)本田城二
第9回放射性同位元素等の規制に関する法律 3 (①設置基準 ②取扱い基準 ③使用者義務)本田城二
第10回放射性同位元素等の規制に関する法律 4 (①測定 ②健康診断 ③記帳 ④手続き)本田城二
第11回労働安全衛生法(電離放射線障害防止規則)
(①法令の目的、意義 ②対象者 ③業務の指定 ④教育と健康診断 ⑤固有の資格 など )
橋田昌弘
第12回診療放射線技師法 1 (①施行令、施行規則の趣意 ②構成や定義 ③免許 ④技師籍および欠格事由)橋田昌弘
第13回診療放射線技師法 2 (①試験 ②業務 ③禁止行為 ④業務上の制限 ⑤罰則 ⑥守秘義務 など)
医療倫理と関係法令(①生命倫理 ②インフォームドコンセント ③プライバシーの保護 ④個人情報の保護 など)
橋田昌弘
第14回総 括 (①3つの基本管理(線源、環境、個人) ②ICRP勧告 ③防護体系 ④関係法規の違い など )橋田昌弘
第15回医療安全(①医療安全とは ②To err is human ③ヒューマンエラー ④インシデント ⑤放射線部(科)でのリスク)橋田昌弘

成績評価の方法および基準

定期試験 (100%)

上記より、60%以上を合格とする。

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容およびそれに必要な時間

 講義では、あらかじめレジュメ(概要)として、講義スライドを印刷物または、LMSにてPDF ファイルで配布する。PDFファイルの場合は、ダウンロードして講義中に個人PC・タブレット端末で視聴、又は印刷し活用する事。重要箇所は空白「」としてあるので、自ら板書内容を記入する。また、法令が定められた背景や主旨など講義内容は聞き漏らさず書き留める。法で規定されている事項について、放射線防護の本質に立ち、その主旨を理解するために講義前には、対応する教科書の該当箇所を熟読し、重要箇所やキーワードとなる内容の意味を調べ、放射線法令や管理学の他に関連科目の広い予習学修を行うこと。講義後は、教科書や参考書、レジュメを見て専門用語の意味や関連法規を理解するために学修を行い、疑問点は次回の講義までに解決しておくこと。当該期間に30時間以上の予復習を確保すること。講義での補足説明や疑問には講義直後や別時間帯に受ける。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書放射線関係法規概説 医療分野も含めて(第9版)川井 恵一 著通商産業研究社
参考書2020年度版 アイソトープ法令集 I  放射性同位元素等規制法関係法令日本アイソトープ協会
参考書2020年度版 アイソトープ法令集 II  医療放射線関係法令日本アイソトープ協会
参考書放射線障害の防止に関する法令 概説と要点 改訂11版日本アイソトープ協会
参考書放射線安全管理の実際 放射線管理と実務マニュアル
4版
日本アイソトープ協会

その他履修上の注意事項

・オフィスアワー設定時間帯は訪問可能で、それ以外の対応できない場合はアポイントが必要である。
・講義中の飲食、携帯、入退室、私語は周囲学生への多大な迷惑となるので禁じる。
・科目とディプロマ・ポリシーとの関連について、カリキュラム・マップを参考にして、理解すること。