臨床実習ⅡClinical Practice Ⅱ
科目責任者本田城二教員紹介
担当者本田城二教員紹介, 橋田昌弘教員紹介, 肥合康弘教員紹介, 川村愼二教員紹介, 徳森謙二教員紹介, 前畑京介教員紹介, 高木昭浩教員紹介, 牧永綾乃教員紹介, 亀澤秀美教員紹介, 信太圭一教員紹介, 中村舞教員紹介, 関川祐矢教員紹介
標準履修年次・単位数・必修選択別3年・通年 (4単位・必修) [診療放射線学科]
科目ナンバー4D310

授業の概要(ねらい)

 講義や実習で得た知識や技術を臨床現場において実践することで総合的な診療放射線技術を修得する。加えて、患者とのかかわりを通して、医療人としての自覚と責任を培い、保健・医療・福祉分野における診療放射線技師に必要な知識・分析力等を養うとともに、他職種とのコミュニケーション能力及び患者との対人関係能力の基礎を築き上げることを目的とする。また、質の高い医療を提供し、自らの能力を高められるよう主体的に積極的学修意欲を継続できる力を養って行く。
 この臨床実習は、「放射線治療技術学」および「核医学検査学」分野の臨床実習科目として設定している。このため、これらの分野に関係する講義や実習で得た知識や技術を臨床実習指導者の下でさらに深めるとともに、新しい臨床知識、研究に取り組める能力を身につけ人間性豊かな医療人として責任感と協調性を持ち、地域社会に貢献する人物を目標とする。
 本科目は、実務経験のある教員による授業である。担当教員は、診療放射線技師として臨床経験があり、その実務経験による知識をもとに解説し、議論等を行う。

授業の到達目標

【ディプロマ・ポリシーとの関連:①・②・③】
 臨床実習において検査に関わる下記項目及び放射性物質取り扱い・品質管理・手技・廃棄・コミュニケーションなどを学科指定実習施設の臨床実習指導者のもとで全般的に見学・実習を行うことにより、実践を通して各分野の知識を評価でき、技術を実践できる。
・放射線治療技術学
1.放射線治療計画 (照射領域の決定・線量分布の計算・照射野の決定)が実践できる。
2.放射線治療実技 (固定具や補助具の準備・照射手技・患者誘導)が実践できる。
3.三次元放射線治療(3D-CRT, IMRT, cyber-knife)が評価できる。
4.密封小線源治療が説明できる。
・核医学検査学
1. 放射性医薬品の取り扱い (使用の届出・標識化合物の調整など)が実践できる。
2.SPECT・PET検査 (脳神経系・循環器系・骨腫瘍炎症系・その他)が実践できる。
3. 放射性廃棄物の処理が説明できる。
4. 放射線の安全管理 (個人被ばく線量の測定と軽減・漏洩線量の測定)が評価できる。

授業内容

授業内容担当者
○実習期間と単位の算定
・5週(4単位)-1週間:(5日間 7.5時間/日)                           
*学科全教員が担当し、臨床実習への基本的な知識や技術・態度が実習に対応できる学生は、以下各項目について、患者対応マナー、検査法、放射性物質取り扱い、品質管理、治療計画、画像処理など病院各部署をローテーションして見学、実習を行う。
放射線治療技術学
1.放射線治療計画・治療計画CT ①X線②電子③粒子④小線源治療⑤治療準備 (照射領域の決定・線量分布の計算・照射野の決定・QA/QC)
2.治療装置・位置照合装置(受け入れ試験・校正・特性・QA/QC)
3.放射線治療実技 (セットアップ・安全確認・固定具や補助具の準備・照射手技・患者誘導)
4.三次元放射線治療(3D-CRT, IMRT, cyber-knife)、画像誘導放射線治療(IGRT)
5.密封小線源治療
6.放射線治療の適応と治療方針
7.放射線治療の記録と装置の保守管理・各種性能試験(QA/QC)
8.リスクマネージメント
9.チーム医療、患者ケア
核医学検査学
1.放射性医薬品の取り扱い (使用の届出・標識化合物の調整など)
2.SPECT、保守管理 (脳神経系・循環器系・骨腫瘍炎症系・その他)
3.PET検査、保守管理 (脳神経系・循環器系・骨腫瘍炎症系・その他)
4.内用療法
5.放射性廃棄物の処理
6.画像データ処理の取り扱い
放射線治療技術学・核医学検査学
1.放射線の安全管理 (校正、QC、個人被ばく線量の測定と軽減・漏洩線量の測定、個人線量モニタなど)
2.医療事故対策
3.放射線防護 (規則、勧告、許可、薬事法、医療法、放射線障害防止法、ICRPなど)

成績評価の方法および基準

 臨床実習評価
 ・臨床実習指導者評価(ルーブリックにて評価) 50%(・学生実習記録・レポート・実習内容・実習態度)
 ・単位認定者評価 (ルーブリックにて評価) 50%(・学生実習記録・レポート・実習内容・実習態度)

・①.②評価の60%以上を満たした者が到達度確認テストを受ける資格がある。
・到達度確認テスト(100%)60%以上を合格とする。
*到達度確認テストに対し、授業の中で解説等のフィードバックを行います。

上記より、最終評価は単位認定者が行い、60%以上を合格とする。

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容およびそれに必要な時間

 実習前には、基本的な知識や技術・態度が実習に対応できるように自己学修を行い、臨床実習は、1名~数名のグループに分かれ、実習先の各部署をローテーションしながら実習を行う。また、科目は臨床実習Ⅰ、臨床実習Ⅱとあわせて実施される。(臨床実習Ⅰ:診断領域「7週間程度」、臨床実習Ⅱ:放射線治療および核医学検査領域「5週間程度」) 実習中はメモ、実習記録を常に持参し必要事項の記録を残すこと。
 事前学修として、臨床実習マニュアルや参考書等を熟読し実習内容を把握して、講義で学修した事項の知識を確認すること。実習内容を記録し知識を整理して、理解を高める為にも当該期間に30時間以上の予復習を確保すること。
 各施設の指導者の指示に従い、実習記録および報告書の作成は実習施設の就業時間外に各自が毎日行い、翌日に各施設の実習指導者に提出するものとする。実習終了後は、実習先提出物を大学に提出し、実績として評価される。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書実践 核医学検査  診療画像検査法金森 勇雄 他医療科学社
教科書放射線治療計画ガイドライン 2020年版日本放射線腫瘍学会 金原出版
参考書図解診療放射線技術実践ガイド 第一線で必ず役立つ
知識・実践のすべて 第2版
高橋正治 他文光堂
参考書核医学イメージング日本エム・イー学会編コロナ社
参考書外部放射線治療における吸収線量の標準測定法 標準計測法12日本医学物理学会通商産業研究社
参考書改正新版 放射線機器学(Ⅱ)齋藤秀敏コロナ社

その他履修上の注意事項

・無断で遅刻、欠席しないこと。 (事態が発生したら実習先及び学校に遅延なく報告すること)
・実習期間中に数回の登校日を設定する。(ガラスバッチ、出席表、実習記録簿を持参すること)
・感染症予防を徹底し、対策を実施すること。
・実習中は医療スタッフ、患者に不安・不快・不信の念を与えるような服装、態度や言動は厳に慎む。社会人及び医療従事者の一員として、自覚し責任ある行動を行うこと。
・SNS等に実習関係の事柄や写真などの情報を無断で登載しないこと。
・白衣、身分証明、ガラスバッチを必ず着用のこと。
・施設により、臨床実習Ⅰ・Ⅱの順番や内容を変更する場合がある。学生によって、臨床実習Ⅰと臨床実習Ⅱを別々の施設で実施する場合がある。
・科目とディプロマ・ポリシーとの関連について、カリキュラム・マップを参考にして、理解すること。