東洋史特殊講義4B-Ⅱ
担当者澁谷 由里教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHAA-208

授業の概要(ねらい)

「愛新覚羅溥儀の生涯(1906-1967)」
 映画「ラスト・エンペラー」で名高い溥儀の生涯を通じて、清朝末期・中華民国・「満洲国」・中華人民共和国の各時代について、政治・文化・国際関係などについての理解を深めていきます。秋期は後半生、「満洲国」崩壊から亡くなるまでをまなびます。

授業の到達目標

1、中国近現代史の重要人物・溥儀を通じて、清朝末期から人民共和国期の60年代までをトータルで理解できるようになる。
2、当該時期の日中関係を中心に、国際情勢を理解できるようになる。

成績評価の方法および基準

・授業内ミニテスト(複数回、60%)
・中間テスト(20%)
・期末テスト(20%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『溥儀ー変転する政治に翻弄された人生』塚瀬進山川出版社(日本史リブレット)
参考文献『溥儀ー清朝最後の皇帝』入江曜子岩波新書
参考文献『わが半生』愛新覚羅溥儀著、小野忍ほか訳ちくま文庫
参考文献『「漢奸」と英雄の満洲』澁谷由里講談社選書メチエ

準備学修の内容

高校教科書レベルの世界史・日本史の基礎知識はある、という前提で授業を進めます。自信がない履修者は、高校時代の教科書・参考書・副教材などでよく予習してきてください。授業に持参してもかまいません。

その他履修上の注意事項

遅刻厳禁(ミニテストに間に合わないと、その分の評価が得られません)。
※秋期からの履修者へ 初回に必ず出席してください。書いてもらいたいものがあります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンスー春期の振り返りと秋期の概要ー
第2回「満洲国」執政就任まで
第3回三度目の即位
第4回「満洲帝国」皇帝の憂鬱
第5回終戦と「満洲帝国」崩壊
第6回ソ連での抑留生活と東京裁判への出廷、中間テストの説明
第7回中間テスト、<終了後>中国への帰還、撫順戦犯管理所での生活
第8回釈放後の生活
第9回『わが半生』はなぜ書かれたのか?
第10回『わが半生』の特徴
第11回私生活と日本とのかかわり
第12回プロレタリア文化大革命の嵐Ⅰ
「文革」とは何か
第13回プロレタリア文化大革命の嵐Ⅱ
溥儀はなぜ標的になったのか?
第14回闘病と死、期末テストの説明
第15回総括と期末テスト