東洋文化史Ⅱ
担当者澁谷 由里教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHAA-220

授業の概要(ねらい)

 「中国美術の歴史-故宮博物院の文物を中心に-(2)」
 北京と台北の故宮博物院は、中国4000年の歴史をものがたる、文化財の宝庫です。この授業では、春期にひきつづき、双方が所蔵する名品を映像で鑑賞しながら、中国の文化・歴史・社会の本質をかんがえていきましょう。

授業の到達目標

 1、美術を中心とする、中国の通史が理解できる。
 2、中国における、文化財の政治的意義が理解できる。

成績評価の方法および基準

 複数回の小テスト(計)60%、中間テスト20%、最終テスト20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『NHKスペシャル故宮-流転の名品を知る 美を見極める』(2014年)板倉聖哲ほかNHK出版
参考文献『故宮物語-政治の縮図、文化の象徴を語る90の話』(2010年)野嶋 剛勉誠出版

準備学修の内容

 参考文献は図書館の指定図書にもしておきましたので、授業期間中に各自一読しておくこと。

その他履修上の注意事項

 授業時間中の私語はやめてください。30分以上の遅刻や履修態度不良の場合には、厳重に注意します。とくに映像上映中は、ほかの履修者の迷惑にならないよう、各自気をつけてください。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス、NHKスペシャル「故宮7 大唐の落日ー唐・五代ー」(1)
 巨大王朝の衰退は、中国に何をもたらしたか?
第2回 「故宮7」(2)
 洗練と退廃の美
第3回 「故宮8 夢の都・開封ー北宋ー」(1)
 貴族制から官僚制へ
第4回 「故宮8」(2)
 風流天子・徽宗
第5回 「故宮8」(3)
 宋朝の没落、中間テストの説明
第6回 中間テスト、「故宮9 美は江南にあり-南宋-」(1)
 周辺からの圧迫と長江流域の開発
第7回 「故宮9」(2)
 「中国らしさ」の形成
第8回 「故宮10 亡国の文人たち-元-」(1)
 モンゴルの功罪
第9回 「故宮10」(2)
 民間文化の開花 
第10回 「故宮11 紫禁城風雲録-明-」(1)
 政治的混沌
第11回 「故宮11」(2)
 文化的爛熟
第12回 「故宮12 最後の王朝-清-」(1)
 少数民族の苦闘
第13回 「故宮12」(2)
 乾隆帝の偉業
第14回 「故宮12」(3)
 文物の集大成、最終テストの説明
第15回 まとめと最終テスト