保育内容の指導法(健康Ⅰ)
担当者浪越 一喜教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 初等教育コース]
科目ナンバリングESS-316

授業の概要(ねらい)

 幼稚園教育要項及び保育所保育指針に示されている保育内容(健康)を踏まえ、保育者として理解しておきたい領域「健康」の内容について学習します。具体的には、乳幼児の健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養うというねらいを達成するために、乳幼児の日常生活習慣の確立を支援し、健康・体力つくり、運動と栄養などの基礎から応用に至る知見と発育発達、社会環境と運動遊びなどを含む子どもを取り巻く状況について学習し、保育者としての資質を養うことを内容としています。

授業の到達目標

 ①幼児の発達特性と日常生活習慣及び健康についての基本的な事柄を理解している。
 ②他の4領域との関連を念頭に置きながら、生活習慣の獲得及び健康・安全に生活するための方法を理解している。
 ③日々の活動を支援することができる保育指導を構想し、提示(発表)することができる。

成績評価の方法および基準

 授業内課題への個人・グループの取り組み及びその成果発表 (20%×3回)
 ①身体機能の発達と変化
 ②日常生活習慣の確立(食に関する内容(食べることを楽しむ))
 ③生活習慣の確立(心身の健康及び安全に関する内容(病気の予防、災害時の行動のし方、危険な場所、危険な遊び方等))
 期末試験40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書全社協ブックレット⑧平成30年度改正施行 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 幼稚園教育要領全国保育士会編社会福祉法人全国社会福祉協議会
参考文献

準備学修の内容

 幼稚園教育要領並びに保育所保育指針等の「健康」領域について内容を個々に整理し、具体的な指導の進め方について構想しておきます。また、グループでの活動も含まれているため、各自の課題(内容)に則した資料収集を十分行い、グループ内での議論・検討の準備を行いましょう。

その他履修上の注意事項

 グループでの活動が多く含まれているため、グループの仲間に迷惑のかからないよう積極的に取り組むことを期待しています。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回 幼児期の特性を理解し、保育活動と領域「健康」について学ぶ
第3回 領域「健康」―ねらいと内容について学ぶ
第4回 領域「健康」―内容の取り扱いについて学ぶ
第5回 幼児の心身の健康について、課題を整理し、その解決方法について考える
第6回 幼児の発育発達の特性に応じた日常生活習慣の獲得を考える
第7回 幼児の食生活と健康について学ぶ
第8回 日常生活習慣の獲得、自立に向けた保育実践方法を考える
第9回 健康な生活リズムと望ましい食習慣を育む保育実践方法を考える
第10回 身体機能の発達と幼児期の運動遊び(意義と役割)について理解する
第11回 運動遊びの指導上の安全に対する配慮事項と災害時の対応について学ぶ
第12回 自己の事例を検討し、安全点検チェック項目及び遊具管理について理解する
第13回 幼児の保健について考える
第14回 領域「健康」の評価について学ぶ
第15回 総括(まとめと試験)