契約各論
担当者露木 美幸教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングCIL-210

授業の概要(ねらい)

 現行民法は1044条に及ぶ莫大な数の条文である(改正民法は全1050条)が、1条から174条の2までの部分が民法総則、175条から724条までが財産法であり、725条から1044条までが家族法(親族法(総則・各論)・相続法(総則・各論))に該当する。
 財産法はさらに、物権法と債権法にわかれる。このうち、物権法は、物権総則・物権各論(占有権・所有権・用益物権・担保物権)からなり、債権法は、債権総則・債権各論(契約法(契約総則・契約各論)・不当利得法・不法行為法からなる。本講義においては、債権各論の契約法(契約総則・契約各論)のうち契約各論の部分を学ぶ。

授業の到達目標

 ①法律学の基礎的知識を身につけること。
 ②民法の契約法の全体像を俯瞰することにより、ビジネスの基本となる各種の契約の基礎を学ぶこと。

成績評価の方法および基準

 学期末試験50%
 リフレクションシート50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書講義レジュメを配布いたします。
参考文献『民法概論(4)債権各論補訂版』(2010年)川井健有斐閣
参考文献『民法判例百選II債権第7版』(別冊ジュリスト224号)

準備学修の内容

 復習をメインに頑張りましょう。

その他履修上の注意事項

 社会に出たら契約締結の毎日です。世の中には民法典が規律する13種類の典型契約だけではなく無数の種類の契約が存在しています。社会にでてからまごつかないように普段の生活から契約について考えていきましょう。

授業内容

授業内容
第1回 はじめに:授業計画・成績評価など、契約法の俯瞰
第2回 所有権移転型契約の全体像
第3回 売買契約
第4回 交換契約・贈与契約
第5回 貸借型契約の全体像
第6回 賃貸借契約①
第7回 賃貸借契約②
第8回 消費貸借契約・使用貸借契約
第9回 労務提供型契約の全体像
第10回 請負契約①
第11回 請負契約②
第12回 委任契約・寄託契約
第13回 雇用契約
第14回 その他の契約(組合契約・終身定期金契約・和解契約)
第15回 おわりに:全体のまとめ