経済史概論Ⅲ(Modern Economic HistoryⅢ)
担当者野澤 丈二教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECH-103

授業の概要(ねらい)

 TAEP(帝京アジア交流プログラム)留学生向けの科目で、原則として英語を使用言語とします。
 この授業では、主に14世紀から20世紀までを対象として、国と国・地域と地域などの相互の繋がりや影響に主眼を置い て、経済史をより国際的な視点から学びます。その際、必ずしも西ヨーロッパを中心とした国民国家体制を前提とはせず、 家族・地域・都市・企業あるいは信仰の異なる集団間での経済活動を視野に入れ、よりグローバルな視点から、ヒト・モノ・ カネ・情報の移動を考えていきます。 経済的に一体化した今日の世界をよりよく理解するうえでも、またこれからの地域社会・国際社会・グローバルな社会を 見通すうえでも、そのための手がかりとなる歴史的な知識を身に付けます。

授業の到達目標

 ① 経済史とはなにかを説明できる。
 ② 経済的に不均衡な世界の成り立ちを、その歴史的背景から説明できる。
 ③ 過去や歴史を知ることで、現在生きている状況を相対化し、複眼的な思考を養う。

成績評価の方法および基準

 平常点:出席、授業への積極的な参加、授業内課題(30%);期末試験(70%)
 課題や試験の内容については、授業の様子を見たうえで判断します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献The World That Trade Created : Society, Culture, and the World Economy, 1400 to the Present, Forth Edition,- Kenneth Pomeranz and Steven Topik,(Routledge, 2018)
参考文献Empire of Things : How We Became a World of Consumers, from the 15th century to the 21st,- Frank Trentmann,(Penguin, 2016)
参考文献The Modern World-System. With a new prologue, - Immanuel Wallerstein, (University of California Press, 2011), 3 vols. Originally published between 1974-1989.

準備学修の内容

 授業で指定する予習資料を事前に必ず読んでくること。
 現在、「グローバル」な視点から書かれた歴史書が、一般向けにも多く刊行されています。書店に立ち寄る機会があれ ば、ぜひ関連書棚を眺めてみてください。もちろんネット上で閲覧できる書評なども活用してください。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回歴史学とはなにか、経済史とはなにか?
第3回授業内課題①
第4回交換のかたち①
第5回交換のかたち②
第6回交換のかたち③
第7回授業内課題②
第8回輸送・通信技術の進歩①
第9回輸送・通信技術の進歩②
第10回輸送・通信技術の進歩③
第11回授業内課題③
第12回世界化する商品①
第13回世界化する商品②
第14回世界化する商品③
第15回まとめ