法律学演習Ⅰ
担当者北見 良嗣教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 債権法(契約法)を中心に、金融取引において重要度の高い判例・論点や最近注目されているものを取り上げて勉強します。同時に、関連する民商法の他の領域も適宜取り上げ、ある程度民商法全体の理解に資するようにします。
 就職後不可欠となる、人前でのプレゼン・討議能力についても、ゼミを通じての習得を目指します。
 (1)開講時に、グループ別の構成を発表するとともに、取り上げるテーマ(論点)とスケジュールを提示します。
 (2)毎回、上記スケジュールに沿って論点毎に、担当ゼミ生から、上記テキストのうちの該当箇所等についての報告・発表を受けます。
    -まず、内田民法の該当箇所を纏めて報告。次に、他の参考文献と比較。
 (3)そのうえで、当該論点の中核をなす判例等を取り上げ、ゼミ生作成のレジュメに沿って報告・発表を受けます(論点は、学説の比較、判例の変遷など)。
 (4)その後、ゼミ生全員で、その金融実務に与えるインプリケーション等について、ディスカッションを行います。
 (5)全体の進捗状況をみながら、適宜break timeを設けます。

授業の到達目標

 ①法学検定スタンダード<中級>コース以上の法律知識
 ②就職後に必要とされる一般教養

成績評価の方法および基準

 報告、議論への参加、問題意識等を総合評価します。積極的な貢献を期待します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】[第4版]』千葉恵美子ほか商事法務(2018)
参考文献『リーガル・リサーチ&レポート』(2015)田高=原田=秋山有斐閣
参考文献『民法I~IV』内田 貴(東京大学出版会)
参考文献『実務解説 改正債権法』~法改正事項の参照用日本弁護士連合会編弘文堂(2017)
参考文献『リーガルベイシス民法入門』~法改正事項の参照用道垣内弘人日本経済新聞出版社(2017)

準備学修の内容

 講義内容のうち理解が難しい点についてはそのままにせず、必ずその日のうちにノート整理を行って、復習して下さい。

その他履修上の注意事項

 ①参加学生は、毎回のスケジュールに沿って、該当箇所を予習しておくことが求められます。
 ②特に担当に当たっている学生は、グループ毎に各自が担当部分をキチンと勉強し、報告等の責任を果たすことが求められます。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
 教員説明
第2回 教員説明
第3回 LPⅡ設問1 定型約款の拘束力
第4回 LPⅡ設問4 契約締結の際の説明義務
第5回 LPⅡ設問5 安全配慮義務違反
第6回 LPⅡ設問7 種類債務の履行の提供と受領遅滞
第7回 LPⅡ設問9 債務不履行における損害賠償の範囲
第8回 LPⅡ設問10 解除の要件
第9回 LPⅡ設問11 解除と現状回復・損害賠償
第10回 LPⅡ設問12 売買の危険負担
第11回 LPⅡ設問14 数量不足を原因とする責任
第12回 LPⅡ設問15 売買目的物の種類・品質に関する契約不適合責任
第13回 LPⅡ設問18 サブリースと賃料増減額請求権
第14回 LPⅡ設問19 賃貸借契約の終了:信頼関係破壊の法理
第15回 まとめ