スポーツビジネス概論Ⅰ
担当者片上 千恵教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングSPS-101

授業の概要(ねらい)

 現在、日本のスポーツビジネスは大きな転換点に差し掛かっています。2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を契機に、「体育」と称される従来型のスポーツ振興から、成長産業としての「スポーツ」の振興のモードに切り替わります。
 日本のスポーツ産業の市場規模は現在5.5兆円と言われていますが、スポーツ先進国のアメリカは50兆円以上の市場を持っています。2016年に閣議決定された日本再興戦略2016では、スポーツ市場を2025年に15兆円、スポーツ実施率(成人が週1回以上)を2015年の40.4%から2025年は65%という数値目標を掲げています。2019年のラグビーW杯、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年のワールドマスターズゲームズという世界的なスポーツイベントの連続開催を控える今こそ、日本のスポーツビジネスを大きく成長させるチャンスといえます。
 本講義では日本のスポーツビジネスを項目ごとに分解し、それぞれの現状や課題を明らかにするとともに、今後に向けての展望について解説し、学生のみなさんとともにあるべき将来像について考えていきます。

授業の到達目標

 ・我が国のスポーツビジネスにおける市場規模やその実情を把握し、社会的な価値や課題を説明できる。
 ・日本のスポーツを深く知ることで、学生自らが今後、スポーツビジネスとどう関わっていくのか方向性を定めることができる。

成績評価の方法および基準

 中間テスト 50点
 期末テスト 50点
 合計    100点

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『スポーツ産業論第6版』(2015) 原田宗彦(編)杏林書院:東京
参考文献

準備学修の内容

 ・日頃からスポーツのニュースや話題に敏感になっておくこと。
 ・授業で取り上げた内容やキーワードを復習すること。

その他履修上の注意事項

 「スポーツビジネス概論Ⅱ」をあわせて履修することが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス及びスポーツビジネス概説
第2回 スポーツ市場の現状
  スポーツ産業・市場
第3回 スポーツ用品ビジネス
  スポーツメーカー・ブランド
第4回 スポーツ施設ビジネス
  スタジアム・指定管理者制度・ネーミングライツ
第5回 スポーツとメディアビジネス
  スポンサーシップ・放映権
第6回 スポーツと健康ビジネス
  フィットネス産業・参加型スポーツイベント
第7回 外部講師:球団関係者
第8回 中間テスト
第9回 スポーツ広報・プロモーション
  PR広報・宣伝・SNS
第10回 スポンサーシップ
  効果測定・CSR
第11回 スポーツ・ツーリズム
  観光・スポーツコミッション・地域活性化
第12回 障がい者スポーツ
  アダプテッドスポーツ・パラリンピック
第13回 スポーツとテクノロジー
  データ活用・VR・AR
第14回 外部講師:リーグ関係者
第15回 まとめとテスト対策