西洋史籍講読3B-Ⅱ
担当者能勢 和宏教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHEA-214

授業の概要(ねらい)

 エリック・ホブズボーム『20世紀の歴史(下)』を読む。ホブズボーム(1917~2012)はヨーロッパ近現代史の分野において、世界でも最もよく知られた歴史家の一人である。特に彼が提唱した「長い19世紀」、「短い20世紀」という概念は、近現代の歴史を学ぶ上で必須のものとみなされている。この授業では『20世紀の歴史』の輪読を通して、現在の世界が構築されていった歴史的な経緯を学ぶ。
 後期では、社会・文化の変容が顕著となっていく1960年代から冷戦終結までの時期を扱う。

授業の到達目標

 ①研究書を読解し、要約する能力を身につける。
 ②20世紀という時代の歴史的な特徴を説明できるようになる。

成績評価の方法および基準

 授業への参加(40%)、発表および期末レポート(60%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『20世紀の歴史ーー両極端の時代ーー(上)』エリック・ホブズボーム著、大井由紀訳ちくま学芸文庫
参考文献

準備学修の内容

 毎週1章ずつ進めていくので、該当箇所を事前に読み授業に参加すること。
 なお本はMELICに指定図書として配置している。

その他履修上の注意事項

 発表分担者以外も質問やコメントを通して授業に必ず参加すること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンスと発表分担決め
第2回前期の内容をふりかえる
第3回68年の学生運動に関する映画鑑賞
第4回10章「社会革命」を読む
第5回11章「文化革命」を読む
第6回12章「第三世界」を読む
第7回13章「「現存社会主義」」を読む
第8回共産圏の崩壊に関する映画鑑賞
第9回14章「危機の時代」を読む
第10回15章「第三世界と革命」を読む
第11回16章「社会主義の終焉」を読む
第12回17章「アヴァンギャルド死す」を読む
第13回18章「魔法使いと弟子」を読む
第14回冷戦後の混乱に関する映画鑑賞
第15回まとめ(19章「新しいミレニアムに向けて」)