西洋史籍講読3B-Ⅰ
担当者能勢 和宏教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHEA-213

授業の概要(ねらい)

 エリック・ホブズボーム『20世紀の歴史(上)』を読む。ホブズボーム(1917~2012)はヨーロッパ近現代史の分野において、世界でも最もよく知られた歴史家の一人である。特に彼が提唱した「長い19世紀」、「短い20世紀」という概念は、近現代の歴史を学ぶ上で必須のものとみなされている。この授業では『20世紀の歴史』の輪読を通して、現在の世界が構築されていった歴史的な経緯を学ぶ。
 前期では、第一次世界大戦の勃発から1960年代の高度経済成長期までの時期を扱う。

授業の到達目標

 ①研究書を読解し、要約する能力を身につける。
 ②20世紀という時代の歴史的な特徴を説明できるようになる。

成績評価の方法および基準

 授業への参加(40%)、発表および期末レポート(60%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『20世紀の歴史ーー両極端の時代ーー(上)』エリック・ホブズボーム著、大井由紀訳ちくま学芸文庫
参考文献

準備学修の内容

 毎週1章ずつ進めていくので、該当箇所を事前に読み授業に参加すること。
 なお本はMELICに指定図書として配置している。

その他履修上の注意事項

 発表分担者以外も質問やコメントを通して授業に必ず参加すること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンスと発表の分担決め
第2回教員による発表方法の説明
第3回ファシズムの台頭に関する映画鑑賞
第4回1章「総力戦の時代」を読む
第5回2章「世界革命」を読む
第6回3章「奈落の底へ落ちる経済」を読む
第7回4章「自由主義の陥落」を読む
第8回5章「同じ敵に抗って」を読む
第9回第二次世界大戦後のヨーロッパに関する映画鑑賞
第10回6章「芸術」を読む
第11回7章「帝国の終わり」を読む
第12回8章「冷戦」を読む
第13回9章「繁栄の時代」を読む
第14回アルジェリア戦争に関する映画鑑賞
第15回前期のまとめ