担当者 | 能勢 和宏教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | HSG-101 |
日本に住むわたしたちにとって、フランスという国は身近なようで遠い国である。わたしたちは食事、ファッション、芸術、スポーツなどを通してフランスに触れる機会を持っているが、それを通して見るフランスは一面的なものだろう。本授業ではフランスの歴史を学ぶことで、フランスの新たな一面を発見することを目指す。
本授業ではフランス革命から現在に至るフランスの近現代の歴史を、民衆運動・社会運動という視点を通して学んでいく。フランス革命という世界を震撼させた民衆の蜂起から、2018年末にはじまった「黄色いベスト運動」まで、民衆が街頭で直接行動を起こすというのはフランスの個性である。そうした運動がなぜ起こり、何をもたらしたのかを知ることで、日本で暮らす私たちにとっての常識を少しでも相対化していこう。
またこれらの歴史に関する授業だけではなく、今日のフランスで話題の出来事などを適宜紹介して、今のフランスで何が起こっているのかについても知識を深める。
①中学・高校時に学んだ世界史から発展した歴史的知識を身につける。
②歴史的な出来事について主体的に関心を持ち、調べる姿勢を身につける。
リフレクションシート(20%)、小テスト(20%)、期末試験(60%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 各テーマについての参考文献は授業中に紹介する。 | ||
参考文献 | 『よくわかるフランス近現代史』2018年 | 剣持久木編著 | ミネルヴァ書房 |
高校時代の世界史教科書を用いて、事前に該当時期の復習をしておく。
小テストは事前に告知せず行うので、授業内容の復習は欠かさないこと。
授業の妨げになる行為を行った場合、授業への出席を禁じる。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス |
第2回 | フランスという国の基本データ――フランスってどんな国? |
第3回 | フランス革命に関する映画鑑賞 |
第4回 | フランス革命はなぜ起こったのか?――様々な要因の重なり合いとしての革命 |
第5回 | フランス革命の展開――暴走する民衆とそれを利用する政治家 |
第6回 | フランス革命の収束――新たな独裁者ナポレオンの誕生 |
第7回 | 7月革命から2月革命へーー革命のやり直し? |
第8回 | パリコミューンの結成と崩壊――世界初の「プロレタリア独裁」 |
第9回 | 第3共和制におけるフランス革命の制度化――ジャーナリズムの隆盛とドレフュス事件 |
第10回 | 第一次世界大戦から第二次世界大戦――不安定な戦間期とレジスタンス神話 |
第11回 | 20世紀フランスに関する映画鑑賞 |
第12回 | 戦後フランスの栄光とその陰り――「68年5月」の発生 |
第13回 | 不況下のフランス――1995年、反ジュペ・プラン運動の激化 |
第14回 | 21世紀のフランスにおけるデモ・暴動――なぜフランスでは民衆が立ち上がり続けるのか? |
第15回 | まとめと試験 |