担当者 | 徳力 徹也教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [政治学科] | |
科目ナンバリング | POL-206 |
本講義は、政策を実現するための立法活動・行政活動を概観するとともに、政策と法の関係を考えます(この際、政府の失敗について考えます。)。それら基礎的な理解を前提として、過去・現在の政策・経済規制の在り方について考えます。
本講義は、「社会の仕組みや現代社会の多様な問題の本質を分析することができる」ようになることを目標とします。
具体的には、立法過程・立法技術、行政手法・その制約、政府の失敗について基礎的知識を得た上で、過去・現在の政策・経済規制について自分の考えを持つに至ることを目標とします。
基本的に試験結果(80%)、講義参加(レポート提出・発表等)(20%)に基づき評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考文献 | なし |
各講義のレジメを事前配布・LMS掲載するので、当該レジメを事前に読んでください。
なお、政治・経済・社会に係る新聞記事等を日常的に読むように努めてください。
講義中の私語を厳禁とします。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 春期講義の復習(政策の必要性・政策形成過程の概要) 秋期講義の概要(政策・法・経済の自律性と相互浸透、今後の進め方) |
第2回 | 政策の実施①:立法過程・立法技術ⅰ 政策を実施するために、法律は、どのように作られるのか? |
第3回 | 政策の実施②:立法技術ⅱ 政策を実施するために、法律は、どのように作られるのか? |
第4回 | 政策の実施③:行政活動ⅰ 政策を実施するために、どのような行政活動が行われるのか? |
第5回 | 政策の実施③:行政活動ⅱ 政策を実施するために、どのような行政活動が行われるのか? |
第6回 | 政府の失敗①(集合行為理論・捕虜の理論) 政府が公共的に最適な政策を採用するとは限らない。 |
第7回 | 政府の失敗②(公共選択論、投票のパラドクスほか) 政府が公共的に最適な政策を採用するとは限らない。 |
第8回 | 政府の失敗③(経済の自律性→政策・法の予期せぬ結果) 経済システムは、政策・法の意図を無効化してしまうかもしれない! |
第9回 | 政府の失敗④(法の自律性→政策を実現する手段としての法vs政策を制約する法ⅰ) 憲法による制約・法律による行政の原理 |
第10回 | 政府の失敗⑤(法の自律性→政策を実現する手段としての法vs政策を制約する法ⅱ) 憲法による制約・法律による行政の原理 |
第11回 | 産業政策の歴史と現代の課題① 戦後初期時点の産業政策(規制・行政指導) 80年代後半以降の産業政策(規制→自由化) |
第12回 | 産業政策の歴史と現代の課題② 最近の規制改革の例の検討 |
第13回 | 産業政策の歴史と現代の課題③ 最近の課題(プラットフォーマー/ビッグデータ問題に対する政策対応) |
第14回 | (復習)経済・政策・法の自律性と相互浸透を改めて考えよう。 それを踏まえて政策・法の在り方を討議しよう。 |
第15回 | まとめと試験 |