社会学Ⅱ
担当者藤本 龍児教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングSOC-102

授業の概要(ねらい)

 社会学を学ぶ意義はどこにあるのでしょうか?
 社会学は、政治学、経済学、法学などと同様に「社会科学」のうちの一つです。社会学の意義を原理的に理解するには、社会科学について理解しておかなくてはなりません。さらに、その社会科学は、社会思想や社会哲学との関連で理解しておくことも重要です。
 本講義では、社会思想史の観点から、特に「現代社会」に焦点をあて、さまざまな現代の社会思想をみていきます。そうすることで、社会科学の長所と短所を明らかにし、それを補完するものとして社会哲学を位置づけます。

授業の到達目標

 ・社会科学の問題点と課題を理解する。
 ・社会科学と社会哲学の関係を理解する。
 ・社会思想を、現実の諸問題と結びつけ、実践的な見地から理解する。

成績評価の方法および基準

 ・原則として8割以上の出席を前提とする。
 ・適宜おこなう感想文の提出を必須とする。
 ・試験において講義内容とテキストにかんする理解度を問う。
 ・以上に授業態度をくわえ、総合的に判断する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『アメリカの公共宗教:多元社会における精神性』2009年藤本龍児NTT出版
教科書他の参考文献は、講義中に紹介する。
参考文献

準備学修の内容

 この講義には、特別な前提知識は必要ありません。

その他履修上の注意事項

 この講義だけで一つのまとまりをもっていますが、社会学Ⅰを履修していることが望ましい。
 講義は以下のような内容を計画しています。ただし、受講者の理解や関心に応じて柔軟に改変していきます。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション
第2回 社会科学の進展(事実と価値の分離)
第3回 社会科学の課題(総合的観点)
第4回 社会科学の総合(理論と実践の往還)
第5回 社会哲学の復権(制度や政策の指針)
第6回 リベラリズム
第7回 コミュニタリアニズム
第8回 マルチカルチャリズム
第9回 ネオリベラリズム
第10回 グローバリズム
第11回 テロリズム
第12回 ポピュリズム
第13回 セキュラリズム
第14回 ポスト・セキュラリズム
第15回 まとめ