比較文化演習Ⅱ
担当者藤田 敏明教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングSEM-314

授業の概要(ねらい)

前後期を通じて、世界中の文化に存在する「今、ここではないどこかへのあこがれと畏怖」を研究対象とする。後期は「不思議な水の世界」。人間には本来生活しえない『水の中の世界」へのあこがれと畏怖を、いくつかの文化事象を具体例として取り上げて、そこから異なる文化に普遍的に存在する人間の感性を考察していきたい。

授業の到達目標

昨比音内容の理解はもちろんだが、ここの作品について単独に「知る」だけではなく、それらを通じて「普遍的な感性」を身につける、「自分が今までに知っている狭い範囲の知識」ではなく、「自分自身、およびじょくくの文化を相対化」できる広範囲な視野を身に着けることを到達目標とする。

成績評価の方法および基準

毎回、授業の最後で提出する小レポートにおける授業内容理解度が五割、プレゼンテー署員およびレポートを五割とするが、プレゼンテーションとレポートは必須。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使用せず、教員の用意するハンドアウトと映像で授業を進行する。授業中で、適宜参考書等は紹介する。
参考文献

準備学修の内容

欧米および日本の文化について最低限の常識的知識は授業前に身につけておいてほしい。授業開始後は、「自分の知っていたこと」と「授業において新たに分かったこと」の相互チェックによって、自分自身の知性、完成をいかに進化させるかが、学生自身の課題となる。

その他履修上の注意事項

単に知識を身に着けるのではなく、広い視野に立って自己(自国)を相対化して、文化現象に対して「自分の頭で考え」「自分自身の言葉として表現する」ことが要求される。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション、授業の全体像、前期レポート帆返却。アンデルセン「人魚姫」(文献)
第2回人魚姫、アニメ映画。原作との違いがどこにあるか。
第3回もう一人の、「水の中の姫」オペラ「ルサルカ」人魚姫とはまた異なる悲劇。
第4回「ルサルカ」後半。
第5回バレエ「白鳥の湖」
第6回白鳥の湖」後半
第7回歌舞伎舞踊「詐欺娘」「鳥」を主題として踊りだが、西欧と東洋の差、共通性。
第8回シェイクスピア「テンペスト」。絶海の孤島での、妖精や怪物。
第9回「テンペスト」後半
第10回オペラ「さまよえるオランダ人」海を放浪する『呪われた存在』
第11回「オランダ人」後半
第12回「パイレーツ・オブ・カリビアン」
第13回学生のプレゼンテーション、3--4名
第14回プレゼンテーション、3--4名
第15回プレゼンテーション、3--4名