比較文化演習Ⅰ
担当者藤田 敏明教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングSEM-313

授業の概要(ねらい)

前期後期を通じての基本線は「不思議な時空間」。世界中の文化に存在する「今、ここではない、不思議などこかへのあこがれ、願望」を主題として取り上げ、そこから人間の感性の普遍性を考えていきたい。前期は「不思議な森の世界」。神話伝説、文学作品、バレエ、オペラ、戯曲、等、いくつかの具体的な文化事象を例として、「都会から離れた、不思議な世界―森」へのあこがれと畏怖について考察する。

授業の到達目標

対象作品の理解はもちろんのことだが、単独に作品を「知る」だけではなく、そこに普遍的にある「人間の感性、心理状態の普遍性」をも理解すること。さらには、それを通じて、「自分が今までに知っている狭い範囲の知識」ではなく、「より広い視野」「自分自身(自国文化)を相対化した、比較文化的感覚」を身に着けることそしてそれを「自分自身の言葉でレポートとしてプレゼンテーションあるいは表現できること。。

成績評価の方法および基準

毎回の授業最後の小レポートにおける、「授業内容理解」五割、、および、プレゼンテーションの状況と期末レポートとが五割。。ただし、プレゼンテーションとレポートは必須。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書、参考書は使用せず、教員作成のハンドアウト、および映像で授業を進行する。参考文献は適宜参照する。
参考文献

準備学修の内容

授業開始までに、欧米文化についての常識的な知識は身につけておくこと。毎回の授業ごとに、前回の授業内容についての自己の理解を確認すること。自分の過去に知識との比較において、どういう「新たな知識」があったかを確認すること。

その他履修上の注意事項

知識を身に着ける、ということではなく、自分の頭脳で考えること、それを、借り物ではなく自分自身の言葉で表現すること。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション。授業の全体像。中国における「森の中の楽園」である「桃源郷」の紹介。(文献)。ギリシアにおける「楽園」アルカディアの紹介(映像、<ファンタジア>
第2回キリスト教における楽園「エデンの園」。映像及び文献。世界的な『楽園伝説』の普遍性。
第3回シェイクスピア演劇における「不思議の森の世界」、「夏の夜の夢」映像及び文献。、
第4回「夏の夜の夢」後半
第5回バレエ版「夏の夜の夢」」
第6回ヨーロッパの伝説における「不思議な森」「イントゥ。ザ。ウッヅ」
第7回後半
第8回バレエ「ジゼル」
第9回後半
第10回オペラ「魔笛」
第11回後半
第12回学生のプレゼンテーション。三名――四名
第13回プレゼンテーション。三名――四名
第14回プレゼンテーション。三名――四名
第15回プレゼンテーション。三名――四名