担当者 | 渡部 瑞希教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | CUA-202 |
観光地に行くと、気が大きくなってついおカネを使いすぎてしまう…そんな経験はないでしょうか。よくよく考えてみると、観光地の食事や土産物は、いわゆる「相場」よりも少し高めに設定されているとは思いませんか?そうであるにも関わらず、私たちは観光地で思い切り遊んでとにかく消費してしまいます。なぜでしょうか?もしかすると観光は、消費を促すうってつけの産業なのかもしれません。
そこで本講義では、主としてディズニーランドを例に取り上げ、消費が加速する本質をさまざまなパースペクティブから学習していきます。「ついつい買ってしまう」、そんな消費者の欲望を知ることは、「売れる観光商品」を生み出す上でも必要不可欠です。
・なぜ人は観光を必要とするのか?その本質を理解する
・なぜ人は過剰消費に向かうのか?消費欲の本質を理解し、消費者の1人である自身の経験に置き換えて思考できる
・「消費する=売れる」要因を知ることで、観光マーケティングに役立てる
平常点30点(受講態度10%、コメントペーパーと事前学習 20%)
試験 70%(講義内の小テスト 30%、期末試験 40%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | |||
参考文献 | 橋本和也2011『観光経験の人類学』世界思想ゼミナール | ボードリヤール・ジャン1995『消費社会の神話と構造』紀伊國屋書店 | リッツァ・ジョージ2009『消費社会の魔術的位相-ディズニーワールドからサイバーモ ールまで』明石書店 |
参考文献 | ブライマン、A、2004『ディズニー化する社会―文化・消費・労働とグローバリゼーション』明石書店 |
・授業でとりあげるテーマに関連する情報を、事前学習として授業前に読んでおく(→理解度が変わります)。
・講義後にコメントペーパーor課題を提示します。
講義形式の授業ですが、人数次第では現地実習が入ります。各、5000円から6000円程度かかります。
講義内で提示した事例や理論に対し、自身も1人の消費者として常に考えながら講義に望んでください。当然のことながら私語は厳禁。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | ガイダンス |
第2回 | 人はなぜ観光を必要とするのかー消費の基礎理論から |
第3回 | 観光客は観光の現場で何を消費しているのか―観光人類学の基礎理論から |
第4回 | 観光消費のメカニズム①ーマクドナルド化と魔術的消費 |
第5回 | 観光消費のメカニズム②ーハイパー・リアリティとバーチャル・リアリティ |
第6回 | 小テスト・現地実習の方法論 |
第7回 | ディズニーのアニメーション戦略ーターゲティングからストーリーの作成へ |
第8回 | ディズニーの空間配置ー合理的に創られた「夢と魔法の国」 |
第9回 | アトラクションのしかけ |
第10回 | ディズニーの商品戦略 |
第11回 | ディズニーのホスピタリティ |
第12回 | ディズニーの人材育成 |
第13回 | 現地実習 |
第14回 | 実習報告 |
第15回 | まとめ |