法学Ⅱ
担当者田中 佑季教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングLAW-102

授業の概要(ねらい)

 私たちの社会には、その秩序を維持するものとして「法」が存在し、「法」は私たちの社会生活を規律しています。私たちはこの「法」を社会で守るべきルールとして認識しており、私たちの生活と法は非常に深い関わりを持っています。また、法は紛争解決の役割も果たしており、生活する上で私たちが法を知ることは非常に重要なことであると言えます。
 この授業では、「日常生活と法」に焦点をあて、私たちの生活の様々な具体的場面と法とのかかわりを理解し、実際に紛争に直面した場合の対処方法について考えることができる法的知識を修得することを目的とします。授業では、私たちの生活や人生と深い関わりのある「家族」に関する法を中心に、具体例を用いながら分かりやすく解説していきます。解説の中では、近年の重要判例にも触れ、社会と法との関わりについても検討していきます。

授業の到達目標

①法の基本的枠組みを理解し、説明することができる。
②私たちの生活と法との関わりを理解し、説明することができる。
③紛争が生じた場合の解決方法を自身で考えることができる。
④近年の重要判例を通じて、現代社会における課題について理解し、自身で考察することができる。

成績評価の方法および基準

期末試験、リアクションペーパー(授業の中で数回実施予定)により評価します。
*初回授業の際に詳しく説明します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書法の世界へ[第7版]池田真朗・犬伏由子・野川忍・大塚英明・長谷部由起子有斐閣、2017年
参考文献市民生活と法[第4版]中川淳 編法律文化社、2014年
参考文献法学入門[新版]田中成明有斐閣、2016年
参考文献最新版の六法 など
参考文献*初回授業の際に詳しく説明します。
参考文献*各回授業レジュメを配布する予定です。

準備学修の内容

①次回の授業内容について、教科書や参考書などを使用しながら予習を行い、概要を把握しておくこと。
②授業で説明した内容について、レジュメや教科書、参考書などを使用しながら復習をし、理解を深めること。

その他履修上の注意事項

①受講する際には、六法(いずれも可)を必ず持参してください。
②法学Ⅰも合わせて履修すると理解がより深まるでしょう。
③授業内容を十分に理解するため、授業には出席し、積極的に考え、理解を深めてください。
④日頃から新聞やテレビのニュースなどに触れ、社会の問題に関心を持つと良いでしょう。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、イントロダクション-日常生活と法
第2回法の体系、紛争の解決
第3回家族と法(1)婚姻
第4回家族と法(2)離婚
第5回家族と法(3)親子関係①実親子
第6回家族と法(4)親子関係②養親子
第7回家族と法(5)生殖補助医療と親子関係
第8回家族と法(6)高齢社会と法
第9回家族と法(7)相続①
第10回家族と法(8)相続②
第11回日常生活と契約
第12回アクシデントと法-不法行為
第13回労働と法
第14回情報と法
第15回まとめ

*以上の授業内容及び順序は、授業の進行状況によって変更する場合があります。