経済思想史Ⅰ
担当者田中 延幸教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングEDE-201

授業の概要(ねらい)

 今日の経済の基盤である市場経済あるいは資本主義というシステムの成立以降、様々な経済状況や経済問題が生まれ、それらへの対応として様々な経済政策が現れた。そのような経済政策を理念的に支えたものが経済思想である。このことを踏まえ、この授業では、イギリス・フランス・ドイツを中心にヨーロッパの経済思想について説明する。これらの諸国の経済思想の比較を通じて、経済思想の多様性について学ぶ。なお、経済思想史Ⅰでは、18世紀後半から20世紀初頭までの時代を扱い、経済思想史Ⅱでは、20世紀を扱う。

授業の到達目標

 ヨーロッパ諸国(イギリス・フランス・ドイツ)の経済思想の特徴について理解し、説明することができる。

成績評価の方法および基準

 平常点:40%(授業中の質問に対する回答など、授業への意欲)
 テスト:60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使用しない(プリントを配布する)。
参考文献『経済政策思想史』西沢保・服部正治・栗田啓子編有斐閣

準備学修の内容

 授業の冒頭に、前の回の授業の内容について質問するので、質問に答えることができるよう、前の回の授業の内容をしっかり復習しておくこと。

その他履修上の注意事項

 経済思想史Ⅱも履修することが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション
第2回 産業革命と経済思想―重商主義
第3回 産業革命と経済思想―アダム・スミス(イギリス)
第4回 自由貿易の経済思想―リカード(イギリス)
第5回 自由貿易の経済思想―自由貿易帝国主義
第6回 貧困問題と経済思想―マルサス(イギリス)
第7回 貧困問題と経済思想―救貧法理念
第8回 大陸ヨーロッパの産業革命と経済思想―サン=シモン(フランス)
第9回 大陸ヨーロッパの産業革命と経済思想―リスト(ドイツ)
第10回 大陸ヨーロッパの産業革命と経済思想―歴史学派(ドイツ)
第11回 社会問題と経済思想―社会政策学会(ドイツ)
第12回 社会問題と経済思想―オクスフォード学派(イギリス)
第13回 社会問題と経済思想―ニュー・リベラリズム
第14回 社会問題と経済思想―社会保険法=福祉国家理念
第15回 まとめとテスト