| 担当者 | 張田 真美 | |
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| 単位・開講先 | 選択 2単位 [文学研究科 臨床心理学専攻] | |
| 科目ナンバリング | ||
投映法人格検査の中でも日本の臨床現場で最も使用頻度が高く、また「操作と処理が極めて複雑な心理検査」(医科診療報酬点数一覧表による)とされているロールシャッハテストについて学ぶ。この授業では包括システム(エクスナー法)で学習する。
本演習ではロールシャッハテストの理論的背景を理解した上で、実際に施行し、結果を得られるようになることを目標とする。具体的には2年次に「帝京大学心理臨床センター」において、実際にクライエントに対して検査を施行し、報告書が書けるようになることを目指す。
コーディングや構造一覧表の作成等の宿題、コーディングのテスト、ロールシャッハテスト実習レポートによって評価する。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | |||
| 参考文献 | 心理アセスメントハンドブック第2版 | 上里一郎監修 | 西村出版 |
| 参考文献 | ロールシャッハ・テストハンドブック第5版 | ジョン・E・エクスナー | 金剛出版 |
| 参考文献 | ロールシャッハの解釈 | ジョン・E・エクスナー | 金剛出版 |
コーディングの演習については、宿題を出すので、必ずやってくること。
ロールシャッハテストを正しく解釈するためには、長い年月のトレーニングが必要である。この授業では「正しく検査を実施できるようになること」を最低限の目標とするが、そのためにはコーディングが正しくできるようになることも不可欠である。外国語を勉強するようにコツコツと、間違えを恐れずに数多く解くことで、コーディングの力をつけていって欲しい。
この科目は臨床心理学専攻に特化した科目です。
| 回 | 授業内容 |
|---|---|
| 第1回 | ガイダンス「ロールシャッハテストとは」 |
| 第2回 | 施行法について学ぶ |
| 第3回 | コーディング(反応領域、発達水準)について学ぶ |
| 第4回 | コーディング(決定因、形態水準)について学ぶ |
| 第5回 | コーディング(反応内容、平凡反応)について学ぶ |
| 第6回 | コーディング(特殊スコア)について学ぶ |
| 第7回 | コーディングの練習課題に取り組む |
| 第8回 | 小グループに分かれて課題の検討、答え合わせ |
| 第9回 | 構造一覧表の作成について学ぶ。翌週までにサンプル課題を完成させる。 |
| 第10回 | クラスター解釈について学ぶ |
| 第11回 | 結果報告書の書き方について学ぶ |
| 第12回 | 予備日(コーディングについての質問、確認) |
| 第13回 | コーディングのテスト |
| 第14回 | テストの答え合わせから、各自が理解できていない点について確認する。理解が不十分の学生には、再テストの予定を決める。 |
| 第15回 | ロールシャッハテスト実習についての説明 |