比較言語論Ⅱ
担当者中村 浩一郎教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングLIN-302

授業の概要(ねらい)

「中堅校」レベルの 言語学/英語学 実践編を目指します。
具体例を挙げながら進み、少しは学問の力を感じて頂けるものにしたいと思います。

授業の到達目標

「既習の事項を整理しこれから仕込むべきものを入れる整理ダナを獲得する。」
がむしゃらに勉強してこられた英語・また他の言語を、ここらで別の視点から振り返ってみませんか。
皆さんが薄々は気付いていたこと(、場合によっては考えもしなかったこと)を明確なコトバで確認していきたい。基本的には多くの方ご存じの日・英の対照ですが、それ以外にいくつかの「有力な」言語から例を引くことがあります。
皆さんの言語に関する積年の疑問のうち、半年後本授業により解けているものが少なからずあれば喜ばしく思います。

成績評価の方法および基準

授業への取り組みと試験結果を併用。最終的なことは教室で何度も学生さんのお顔を拝さして頂いてからでないと申しあげられません!
成績について照会したい者は直後のセメスタに教員の所に来ること。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書[予定]: 『日英対照 英語学の基礎』三原・高見(編) 東京: くろしお出版.
参考文献

準備学修の内容

この授業では予習より復習を重視します。それから先のことは、皆さんもう大学生でありますので、授業にご出席の上各々の学力・状況に応じてお取り組みください。

その他履修上の注意事項

*毎年学生さんの資質は異なるものです。当然乍ら下記授業計画は変更され得ます。
さり気無く15週を楽しむ授業設計も可能でしたが、どうせなら何かが後に残るものを、と考えました。結果、本授業は決して楽とは言えません。カリキュラムの許す限りどなたがいらっしゃっても構いませんが、「高校その他で『英語ないし語学一般が好きで得意だった』自覚のある人」あるいは「GPA2.2以上の人」を念頭に授業を進めさせて頂きます。多少の基礎学力は無いとこういう話の意味は無い、とまでは申しませんが、「有り難み」に気付くのが難しいからです。
開講時に必ず来てください。毎回定時に教室に処ること。

授業内容

授業内容
第1回導入
第2回カテゴリー化とプロトタイプ
第3回メトニミー
第4回語の意味
第5回抽象概念とメタファー
第6回事態の解釈
第7回概念融合
第8回小纏め
第9回発話の論理形式
第10回表意
第11回推意
第12回概念的情報を持つ表現
第13回手続き的情報を持つ表現
第14回記述的使用と帰属的使用
第15回纏め