現代経済の課題BⅡ
担当者中垣 啓一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-306

授業の概要(ねらい)

新興国の都市化の進展等により世界のインフラ投資必要額がアジアを中心として膨大である一方、人口減により日本
市場は縮小するため、日本企業のインフラビジネスの海外展開は今後とも拡大し続ける傾向にあります。日本政府は
インフラシステムの輸出によるインフラ需要の取り込みを重要な成長戦略として位置付けており、官民連携の推進や
金融面での支援拡大等の方針を打出しています。
しかしながら日本企業は一般的に先端技術等の強みは持っているものの、設計、調達、建設、運転支援等の事業分野の
一部に特化している企業が多く、一気通貫でサービスを提供する欧米大手インフラグループや価格競争力に勝る新興国
企業との厳しい競争に晒されているのが現状です。
この授業では、講師自身の商社・エンジニアリング会社でのインフラビジネス実務経験に基づき、インフラ輸出の
海外展開について具体的な分析を行い、分野別に日本企業の強みや課題および他国の企業との競争に打ち勝つための
課題や日本政府の方針について考察を行います。
前期での各事業分野の特徴や主要な日本企業の具体的な活動に対する考察に基づき、後期ではアセアン・南西アジア
他について各国別に当該国のインフラ整備状況・課題及び日本企業のインフラ輸出上の課題について分析を行います。
学生の皆さんには興味を持つ分野について新聞や公開資料等も使い更に深堀し、知見を広げていただくことにより、
今後の就職やキャリア形成に役立ててもらうことを目指します。

授業の到達目標

授業で考察を行う対象国の内、少なくとも2つか3つの国についてインフラ基盤整備の現状や課題について理解を深め、
日本企業の事業展開の拡大のために必要と思われることについても自分の言葉で提言出来るようになることを目指し
ます。

成績評価の方法および基準

授業の中で対象とした国の中から学生の皆さんが興味を持った国を1つ選定し、上記到達目標を加味したレポートを
提出してもらいます(100%)。場合によっては中間でもレポートを提出してもらうことを考えています。皆さんがどこまで
深堀りをしてかつ今後の課題について積極的に考えられたかを評価するもので、授業の中での細かい技術的なものの
理解を求めるものではありません。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使わず、パワーポイントを中心に説明します。公開資料もありますので都度授業で引用書類について説明
します。
参考文献

準備学修の内容

各自授業内容と引用書類を復習してもらうと共に、新聞等に出る最新のインフラ関連記事について自ら積極的に精査や
分析をしてください。

その他履修上の注意事項

インドネシア・ミャンマー・インドのいずれかに関して外部講師の招聘を検討しています。講師の都合により授業の順番が
変更となることがあり得ます。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回日本政府系金融機関による支援
第3回インドネシアにおけるインフラ整備
第4回ベトナムにおけるインフラ整備 
第5回フィリピンにおけるインフラ整備
第6回ミャンマーにおけるインフラ整備
第7回タイにおけるインフラ整備
第8回マレーシア・シンガポール・スリランカにおけるインフラ整備
第9回インドにおけるインフラ整備
第10回バングラデシュ・パキスタンにおけるインフラ整備
第11回アセアン共通の課題
第12回その他の地域 
第13回その他の地域 その2
第14回第三国連携・中国の動向
第15回総括