ECCP(論理的思考)Ⅱ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-204

授業の概要(ねらい)

ECCP 有資格者を対象に2年生クラスとして開講します。前期の継続です。文系の論理的思考とは必ずしも数学的論理ではなく、自分の考え方に筋がとおっていること、それをできるだけ正確に表現できること、を基本とするものです。人は「数字」か「ことば」でモノを考える。2年時クラスでは、さまざまな現代事象とテーマを手掛かりに、ふだんのクラスでは触れることが少ない論題をとりあげ、興味と視野を広げ、自分なりの考え方をまとめる訓練をしていきます。講義最後の10分を、その都度のテーマについて自分の考えを記述コメントする時間にあて、提出してもらいます。引き続き、2年生には主に映像資料を通じて考えてもらいます。

授業の到達目標

前期と同じ目標です。とくに少しずつ書いていくことに力点をおいていきます。

成績評価の方法および基準

前期を踏襲します。講義ごとに求める記述コメント(40%)、最終小論(60%)の配分で最終評価を決めます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

これも前期と同じく、国内国際テーマに広く関心をもっておくこと。そのためにも日頃のニュースと、その背景に関心を寄せておくこと。

その他履修上の注意事項

ECCP全体に通じることですが、欠席は大きな損失になる。従来、ほとんどのECCP履修生が高い出席率を記録しています。しかしながら、出席率が高いだけで良い成績を得られるとは思わないこと。

授業内容

授業内容
第1回後記ガイダンスを兼ねて、前期の最終小論を評価し、検証する。履修生に何がまだ足りないか、指摘してこれからの勉学に生かしてもらう。
第2回前期の講義進行状況を見たうえで、具体的なテーマ設定を行う予定。とりあえず、仮のテーマ設定を明記しておくので参考にしてください。実際の講義では変更がありえます。
映像資料映画「夜と霧」を通じ、20世紀最大の虐殺事件ホロコーストを考える。(国際政治テーマ)
第3回同テーマで議論継続。
第4回映像資料「広島 作業呉服店の日常」から働く人々が買う作業着を通じ、働くとはどういうことか考える。(国内労働問題テーマ)
第5回同テーマで議論継続。
第6回映像資料「ラトビア 歌と踊りの100年」。北欧東欧のバルト三国の一つラトビアを通じ、20世紀末、世界を揺るがせた社会主諸国の体制崩壊の裏側を知る。(国際問題テーマ)
第7回同テーマで議論継続
第8回映像資料「カンボジア ある文民日本人警官の死」を通じ、日本の国際貢献とは何か考える。(国際国内関連テーマ)
第9回同テーマで議論継続
第10回映像資料「東京渋谷のモスク」を通じ、現代日本のイスラム教徒たちの現実を知る。海外からの移住者が増えるに伴い、イスラム教徒数が増大し、文化共存を議論する時代になっている現実。(国内国際社会問題テーマ)
第11回同テーマで議論継続
第12回映像資料「原発事故 廃炉への道 巨額の経費をだれが負担するのか」。2011年の福島原発事故処理は最終解決の道へ40年の年月と予算が必要。わすれがちなその後を知る。
第13回同テーマで議論継続
第14回それまでの後期履修学生の記述コメントをもとに議論を拡大する。
第15回まとめと最終小論作成テスト。