教育調査演習Ⅰ
担当者谷村 英洋教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングSOE-203

授業の概要(ねらい)

 グールプワークを通じて教育をテーマ(おもに高等教育)とした社会調査(量的調査)の過程を一通り経験する。問い・仮説を設定し、質問紙を作成し、実際に調査(量的調査)を行う。その後、コンピュータを用いてパンチング、集計、統計分析(仮説検証)を行い、最終的に成果を報告書にまとめる。
 グループごとにサブテーマを決めて質問を作成する。複数のグループの質問を一冊の質問紙にまとめ、合同で実査を行う。その後、グループごとに分析(仮説検証)をし、報告書を作成、発表を行う。
 ※授業方法:演習形式
 ※社会調査士科目G
 <調査のプラン>
 1.調査のテーマ/領域:高等教育とくに大学生を対象とした学生生活実態調査
 2.調査の内容/概要:現代の大学生、とりわけ帝京大学の学生の学生生活、学生文化、大学生の学習、進路形成の特徴は何かについて、質問紙調査を通じて探っていく
 3.調査の範囲/対象:帝京大学の学生(および可能ならば、比較対象として一機関の大学生)。おもに文系、1~4年生。
 4.主な調査項目:学生生活、学生文化、大学生の学習、進路形成
 5.データ収集(現地調査)の方法:質問紙調査、担当の先生にお願いして授業中に実施(集団自記式)。他大学については、ホストとなる教員に質問紙を送り、実査を行ってもらう。
 6.調査の実施時期・調査地・調査員の数:2016年6月・帝京大学八王子キャンパス他、調査員は20人程度(受講生数)。
 7.調査における学生のかかわり/役割:テーマの策定から、質問紙作成、実査、分析まで、全過程を学生の手で経験する。
 8.その他の特記事項:統計パッケージは、SPSSを用いる。

授業の到達目標

 ・社会調査(量的調査)をどのように行うかそのプロセスについて説明できる
 ・a.問い・仮説の設定、b.質問紙を作成、c.パンチング、d.統計分析についてそのポイントを説明できる
 ・数量分析から報告書を作成する力を身につける

成績評価の方法および基準

実習への参加(50%)および報告書(レポート)(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『創造の方法学』高根正昭 講談社

準備学修の内容

レジュメを用意して授業に臨むことが求められる

その他履修上の注意事項

最初から最後まで通して参加できる学生に限る

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回問いの作成
第3回仮説の作成
第4回質問項目作成
第5回ワーディング
第6回質問紙のレイアウト
第7回調査の設計(サンプリング)
第8回実査に向けた準備
第9回コーディング・データクリーニング
第10回データ分析 基礎集計を読む
第11回仮説を検証する
第12回仮説を再構成し検証する
第13回報告書作成 エビデンスの作成
第14回発表会1
第15回発表会2、まとめ